Works
生成AIがビジネスの常識を塗り替え始めた数年前。 「生成AIをどう使うのか」を説く研修は巷で日々増えていきました。しかし、“生成AIを使う上で必要な思考や、今後のビジネスパーソンに求められるスタンス”を説く研修はまだほとんど存在していませんでした。 ──ないなら、つくろう。 その一言から、これまでにない研修づくりが始まりました。 今回、このeラーニング開発プロジェクトを担当したのは、丸本さん、内山さん、宮﨑さん。コンテンツの企画に始まり、学習要素の検討や台本・動画・ワークシート等のレビュー、動画出演まで、分担して開発を行いました。 生成AIという変化の激しい分野に対応するため、普段の半分である2か月というタイトな期間での開発を決めました。「やるしかない」と覚悟を決め、日々アップデートされる生成AIと向き合いながら圧倒的な熱量で走り抜けたプロジェクトです。 本記事では、3人の言葉から “生成AIを実務で使うことはもちろん、今後必要な思考やスタンスを伝えるeラーニング”をゼロから作り上げた挑戦の軌跡をお届けします。
Next Learning eXperience(人材育成)
マネジャー
2019年中途入社(前職:採用コンサルタント)
Next Learning eXperience(人材育成)
マネジャー
2021年入社(前職:中高生向け塾講師・プログラミングスクール講師)
Next Learning eXperience(人材育成)
コンサルタント
2023年中途入社(前職:中高生向け塾講師)
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宮﨑
私は前年に対面研修を前提とした生成AI研修教材の開発をメインで担当していました。その知見をもとにeラーニングへの出演と映像視聴後に受講者が取り組むワークシートのレビューを担当しました。 映像は撮影後に発言内容や学習要素を修正することができないという難しさがあります。 映像で言っていることと、受講者がワークシートで取り組んでほしいことに齟齬ができてしまうと受講者を混乱させてしまう原因となってしまいます。完成した映像に合わせて、ワークシートなどの付属物を全体調整していくことが私の役割でした。
内山
私はコンテンツの学習要素と台本、それぞれのレビューを主に担当しました。開発が始まった当時、レビュー担当が不在だったのと、メインの丸本さんとはこれまでに業務を進めた経験も何度かあったので、自分で手を挙げて入りました。 レビューするときに意識したのは、受講者視点に立った時に、学習要素のつながりがスムーズかどうかですね。あと丸本さんに開発を進めてもらうにあたって「私自身が考えていることを、丸本さんにどれくらい渡して、丸本さんにどう考えてもらおう」と伝えることも気をつけましたね。 実は発展編の台本は、私が書いてみたのですが、映像内の章ごとに、講義→演習→振り返りの流れが崩れないよう、かなり精緻に整えました。
丸本
確かに内山さんの作った発展編の台本精緻に組まれていてすごかったですね…。 私は開発のメイン担当を任されました。 学習要素の列挙・それをもとにした章立て・映像にするにあたっての台本作成・作成された映像の確認・修正指示・受講者が取り組むワークシートを作成することが主な業務でした。お客様からのニーズもローンチ前から先行して高まっていたこともあり、通常eラーニングは開発に4か月程度かかるところ2か月で開発しきるミッションでした。学習要素の列挙と章立て、が一番大変で、内山さんと一緒に作る中で何度もはじめから考え直すことになりましたね…。
丸本
「どんな時にどの生成AIを使うのか」や「こういうプロンプトにしたらよい回答が返ってくる」などテクニックの羅列で終わらせないことです。 生成AIの進歩はめまぐるしいので、耐用年数が短すぎる内容にならないように、かなり学習要素を精査しました。 モデルや機能が変わっても、受講者がいつでも振り返ったり、応用できるようなeラーニングにしました。 あと映像として、飽きないような演出を含んだ台本を作ることにもこだわりましたね! また、伝えたいことも多様なので、入門編・基礎編・発展編とeラーニングを3章立てにしたことも地味にこだわりポイントですね。
内山
映像内では、講義から得られるインプット→実際に受講者自身が手を動かして生成AIを使ってみたりなどアウトプットをするような流れになってます。 なので、インプットになる学習要素を精緻にすることはかなり意識して、私も作っていきましたし、丸本さんの作ったものにもレビューしていきましたね。
宮﨑
受講者に取り組んでもらいたいワークシートの設計にはかなりこだわりました。映像とは別に、ワークシートだけでも一人歩きできるような内容に丸本さんと作り上げています。 eラーニングは集合研修とは違い、各受講者に講師がアプローチできません。なので、ワークシートの1枚目でつまずいてしまうと、ワークシートに最後まで取り組んでもらえないでしょうし、もはや映像すら見てくれないかもしれません。 だから、1枚目の文言や並び順、取り組んでもらう内容は何度もスクラップアンドビルドで作り直しました。 映像は受講者が飽きてしまわないよう、講義はなるべく短くし、ワークシートで「自分の業務だったらどう生成AIを組み込むだろう、組み込んだあと業務フローはどう変わるのだろう」と受講者に自分事で考えてもらえるように設計しています。
内山
丸本さんからのレビュー依頼はすぐ返すようにしましたね…。 あとは、映像撮影日までに台本はもちろん、映像内でのスライドとして絵コンテを先に作ってしまったりもしました。 また受講者に映像内で取り組んでもらう内容も、撮影までにできる限り丸本さんと詰め切ることで、撮影後に考えなくてはならないことを極力減らしました。
丸本
内山さんと宮崎さんと毎日2時間くらい喋ってたことじゃないですかね。 開発初期に、学習要素を考えましたが、それを詰めるにあたってどんな人にこのeラーニングを受講してほしく、その受講者にはどうなってほしいのか、のゴール設計が必要です。 これがずれてしまっては、この後作るものにも何の意味もなくなってしまうので、内山さんと宮﨑さんには、そのすり合わせのコミュニケーションの時間はかなりいただきました。 そのあとの章の順番を入れ替えたり、せっかく作ったけど章の一部を丸ごと捨てたり。 連日長時間会話して、時には2時間くらい一緒に台本やワークシートを一緒に作っていただく時間をとったり。 とにかく手を止めないことが近道でした。
宮﨑
私はちょっと別軸ですが、出演者として…。撮影よりかなり早い段階で台本をいただけたことは助かりましたね。 eラーニングの撮影にこれまで参加したことはなかったのですが、撮影は長時間になる、ということは聞いていたので…。 先に台本を共有してくれたおかげで、なにを話すのかを頭に入れて撮影に臨めたことはよかったです。おかげで撮影も当初予定されていた時間内で全て撮り切ることができました。
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宮﨑
ワークシートの設計です。 先にも申しましたが、講師が横にいない前提なので、ワークシート1枚目で受講者を絶対に迷わないようにすることに相当時間と頭を使いました。
内山
私はレビューの粒度です。 今後丸本さんには、eラーニング全体の統括も担っていってほしい、という別の観点もあり、成果物へコメントを残すにあたって、コメントが細かすぎれば手順書、粗すぎれば実質的な放置になってしまう。 どこまでを伝えて、どこからを丸本さんの思考に任せるかを、章ごとにかなり調整しました。
丸本
“正解がない”状態で、進む方向をいったんでも決め続けることは難しかったですね、生成AIは常に変わっていくわけですし。 だからこそお二人と話してすり合わせる時間をかなり作ったのもあります。 学習要素やそれをもとにした章立て、を何度もスクラップアンドビルドで直して、導線がくっきり明確に見えるまで考え続けました。大変ですが、手応えは最後に一気に来る感覚でした。
内山
「自分の実務に置き換えて考えやすくてよかった」という声は実際に購入いただいたお客様からも多かったです。 その一方で「入門編・基礎編・発展編で重複している学習要素が一部あり、ステップアップというよりは1つ前の復習に取り組んでいる印象を受ける」という声もありました。 「だれにどうなってほしくて、どんな学習要素を盛り込んでいるのか」という各コンテンツのコンセプトをより明示して、顧客観点での差別化を図ることは今後反映させていきたいです。
丸本
Copilotにフォーカスした具体的な使い方を知りたい、という声も一部もらっていますね。 とはいえ、あまりにも情報刷新が早く、耐用年数が非常に短いコンテンツを作り続けることの難しさもあるので、次年度の開発方針を事業部長とも検討していきたいところです。
宮﨑
生成AIを用いる、というよりも仕事の相棒としてピアワーカーたることが今度ビジネスパーソンに求められる大きな要素だと思います。 実際に受講いただいたお客様や社内の声を参考にしつつ、今後も生成AI関連の研修を開発していきたく思います。 実際に丸本さんと新入社員のメンバーと、そういった研修を現在開発中なので、お客様の声は引き続き集めていきたいですね。
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丸本
私のように、研修コンテンツの制作が未経験でも問題ないです! ただ「ちょっと勉強すればついていける世界」ではないと思います。 例えば今回の開発テーマである生成AIは毎日アップデートされます。つまり教材もそれに合わせて逐次作り直しが必要ですし、開発者である私たちもその情報をキャッチアップしつつ、それを解釈して仕事の進め方や考えをアップデートし続けなくてはいけません。 大変ですが、やればやるほど自分の頭の中の“ピント”が合っていく。 前より速く構造をつかめるようになり、何をどう学習者に届けるべきかの判断が鋭くなっていく感覚があります。 この「思考の解像度が上がっていく感覚」は、他の仕事ではなかなか味わえないものだと思います。
内山
研修開発は「コンテンツを作る」仕事だと思われがちですが、実際は“受講後にどう考える人になるか”まで設計する仕事です。 章ひとつひとつの思考→演習→振り返りを磨くたびに、「この順番でわかるだろうか」「この言い回しで迷わないだろうか」と何度も問い直します。 自分自身が“説明の粒度”を深く理解しないと、受講者の思考は前に進みません。 その繰り返しで、「人の学習プロセスを設計する目」が確実に鍛えられます。 研修開発は“完成品”を届ける仕事ではなく、 “わかる瞬間”や“成長の起点”を作る仕事です。 その視点にワクワクできる人には、すごく向いていると思います。
宮﨑
今回の自分の関わり方は、映像出演からワーク設計、仕上げのレビューまで多岐に渡りました。だからこそ感じるのは、「つくって終わり」ではない面白さです。 映像を作り、ワークで行動を促し、現場で使われた結果が返ってくる。 その一連のつながりの中で、「ここはもっと改善できる」という景色が次々と見えるようになります。やり切った先に必ず“次の改善点”が現れる。これは、この職種ならではのやりがいです。大変ですが、 “ものづくりと改善”をずっと往復し続けられる人には、最高の環境です。 達成感と課題が同時にやってきて、それがまた次の学びになる。その繰り返しを楽しめる方と一緒に働けたらと思います。
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