インタビュー

アウトドアプログラムが育む相互理解とコミュニケーション-三井情報株式会社様事例

三井情報株式会社様

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三井情報株式会社 エンタープライズ営業本部では、社員間の相互理解やチームワーク向上のため、アウトドアプログラムを実施しました。

プログラムを実施した背景には、社員同士の連携が希薄になりつつあったことへの危機感があったそうです。
アウトドアプログラム「KIZUNA」を採用した決め手や、プログラム実施後に感じた効果について、プログラム開発ディレクター兼ファシリテーターの懸山がお話を伺いました。

御社の事業概要を教えてください

島崎様:当社は情報システムやIT基盤に関わるさまざまなサービスを提供しています。その中で、エンタープライズ営業本部は、製造業及び流通・サービス業を主としたエンタープライズ企業様向けに基幹システムやネットワーク等のインフラ基盤を提供している部門です。そのほか、SFA(営業支援ツール)やクラウドストレージ、電子署名等のクラウド商品による業務効率化を提案、提供しています。

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(左)島崎陽一様 (右)檜山哲史様

今回アウトドアプログラム「KIZUNA」を実施することを計画した背景を教えてください

島崎様:当本部では、企業様のIT戦略パートナーとなる営業人材の育成を目的に「個人」、「組織」、「若手」を軸とした3ヵ年の人材育成計画を策定し活動しています。今回、3つの軸の1つである「組織」の強化を目的に、相互理解やチームワーク向上を目指した研修を行いたいと思いチェンジさんに相談しました。

懸山:具体的にどのような課題を感じていたのですか?

島崎様:私たちは、少人数チーム、または個人で営業活動をすることが多いのですが、コロナ禍のリモート勤務も重なって横のつながりや情報連携が希薄になりつつありました。このままでは提案内容や取り扱い商材が個人の得意分野に偏ってしまう恐れがあり、IT戦略パートナーを目指す当本部にとっては危機的な状況でした。

さらに、期中に他部門から約10名の新メンバーが加わったこともあり、新体制のスタートダッシュとして部・室の垣根を越えたチームワーク向上を実現する研修を検討する必要がありました。

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プログラム当日の様子

アウトドアで実施する本プログラム(KIZUNA)を選んだ理由を教えてください

檜山様:研修での学びが長期的に継続されることが期待できたことです。もともと、当本部では1年を通してさまざまな研修やイベントを実施しており、過去には、相互理解やチームワーク向上を目的とした座学での研修も何度か実施してきました。しかしながら、それらは座学による学習にとどまり、研修翌日には以前の関係性、チームワークに戻ってしまうという課題がありました。

 また、各自業務の時間を割いて研修に参加してもらうため、より実践的で有意義な時間だったと感じてもらえるような内容にしたいという思いもありましたね。その点、「KIZUNA」は、オフィスを離れて自然の中で焚火を囲みながらの研修で、自己開示しやすく、相互理解も深まるうえ、その効果が翌日以降も継続されるのではないかと考えました。

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印象的だったプログラムはありますか?また、参加者の反応はいかがでしたか?

佐々木様:印象的だったのは、「開」と「創」と「深」のプログラムですね。「開」は、ランダムで組まれたチームで「他者が知らない自分を開示する」という内容で、新たな一面や意外性のある趣味嗜好を知ることができ、営業部や室の垣根を越えてリレーション構築、チームワークの向上を促すことができました。

「創」のプログラムでは、「労働人口が減少する中で、これから取り組むべきこと」について、ペルソナの設定からビジネスアイデアの創出まで、デザイン思考をベースにチームで討議し提案しました。業務上で関わるメンバーと、固定観念に囚われないアイデアを創出したことは、新たな相互理解とチームワーク向上に繋がったと感じています。

また、非日常空間のなかでヒーリング効果のある焚火を囲んで対話をする「深」のプログラムでは、お互いの印象の共有をはじめとして、仕事上の悩み、価値観や充実感、チーム課題をより深い視点で語り合いました。参加メンバーからは「純粋に楽しかった」「深く話せていい時間になった」と言ってもらえたので、企画してよかったと思っています。

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「KIZUNA」プログラム概要

実施してみた率直なご感想や感じられた効果を教えてください

石政様:これまでと異なる新しいチームワーク(関係性)の形成に繋げられたと実感しています。それは、自然を感じられるオープンな雰囲気で、業務から離れて新たな自己の開示、他者の理解に努めることができたからです。実際、研修後に参加者全員にアンケートを取ったところ、「自己開示しお互いを知ることで、より仲が深まった」「チームメンバーだけでなく部全体のチームワークの向上につながった」「これからは各メンバーの性格を理解した上で協働でき、効率化が期待できる」といった肯定的なコメントが多く挙げられました。

研修翌日には部署間で相談している姿がみられ、部署の雰囲気も以前より明るくなるなど、早速研修の効果が出ていると感じました。

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(左)石政哲也様 (右)佐々木香澄様

今回チェンジに依頼して良かった点を教えてください

檜山様:スピード感です。当初いただいたご提案も課題に応じた内容になっていましたが、その後も弊社から多数の要望をあげては、都度ブラッシュアップしていただきました。今回は組織力向上に加え、今後を見据えた新規施策を検討するビジネスシンキングの内容を加えてほしいという、無茶なお願いをしたのですが、柔軟にご対応いただきました。直近3年を振り返ってもチェンジさんに依頼することが最も多く、信頼を置いております。これからも期待を上回るご提案をお待ちしております。

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今後の組織づくりにおいて、どのようなことに取り組みたいと考えていますか?

島崎様:エンタープライズ営業本部の個々のメンバーが、営業活動ノウハウを可視化・プロセスを標準化すること、全員が共通言語を持って、営業活動とマネージメントを行う環境を作ること、積極性・協調性・独自性・寄り添う力を学べるような人材になれることを目的として活動していきます。

今回の反省点として、「創」のプログラムでデザイン思考の時間を設けたものの、より議論を深めるためには時間が足りなかったという声があがりました。固定観念に囚われないアイデアは出されましたが、より具体的・実践的なアイデアという点では、議論に時間を要するため、本テーマのみで再度掘り下げるべきだと感じています。そのため、来期の人材育成タスクフォースでは「ノウハウの学びと利活用」「営業基礎スキルの修得」「営業マインドの醸成」の3軸を掲げることにしました。その中でまたチェンジさんにお願いしたいと思っております。今回はありがとうございました。

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(左から二番目)島崎 陽一様 三井情報株式会社 エンタープライズ営業本部 エンタープライズ第二営業部 第一営業室 室長
(左から三番目)檜山 哲史様 三井情報株式会社 サービスプロバイダ営業本部 サービスプロバイダ営業部 第二営業室 リーダー
(右から三番目)石政 哲也様 三井情報株式会社 エンタープライズ営業本部 エンタープライズ第一営業部 第二営業室
(右から二番目)佐々木 香澄様 三井情報株式会社 サービスプロバイダ営業本部 サービスプロバイダ営業部 第二営業室
(左から一番目)懸山 聡 株式会社チェンジ
(右から一番目)齊藤 由里佳 株式会社チェンジ

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※「KIZUNA」とは、”焚火と対話の力で関係を深める”をコンセプトとし、CHANGEが開発した研修プログラムです。

「開・協・深・様・創」の5つのプログラムを実施し、一緒に働くチームメンバーとの”絆”を作り、お互いの協力関係や創造的な取り組みを生み出すことを目的に実施しています。

三井情報株式会社様で実施したプログラムの詳細は、下記のとおりです。
場所:タカオネ 〒193-0844 東京都八王子市高尾町2264
日数:1日(2開催実施)
参加者:39名

 

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