Topics詳細
Training
NLX

人材育成や研修事業を手掛けるチェンジと、アウトドアを活かした働き方を提案するスノーピークビジネスソリューションズが共同開発したアウトドア研修「RE(アールイー)」。その体験会が9月13日、神奈川県観音崎の観音崎京急ホテルで行われました。

当日の観音崎は見事な晴天。汗ばむほどの陽気の中で開催された体験会の様子をお届けします。

アウトドア研修「RE」とは

「RE」は、屋外での4つのプログラムを 1泊2日で実施し、普段とは異なる環境で過ごすことで社員同士がお互いの関係性を見つめ直す研修です。参加対象は社内でのチーム単位や内定者、リーダーなど様々で、幅広い層に対応した内容となっています。

研修の会場となるのは、スノーピークビジネスソリューションズがアウトドアフィールドを有するホテルなどと提携した「キャンピングオフィス」。日中はアウトドアフィールドで研修を行い、夜はホテルに泊まるので、テント泊が不安な人も安心です。

今回は体験会のため内容を短縮し、開催時間14時から17時の3時間で2つのプログラムを実行。「RE」の導入を検討している企業や団体から人事担当者など1〜2名ずつが集まり、合計29名で体験会を開きました。

参加者は1グループ約6名ずつの計5グループに分けられます。同じ企業から2名で参加した方々は別のグループになるため、研修に取り組む各チームのメンバーは誰もが初対面同士です。

14時になり、体験会がスタートしました。人事向けの体験会のため、まずは室内で「RE」の開発背景とプログラムの紹介から。

「RE」事業責任者の懸山聡が、同研修の開発経緯や目的について話します。

近年、コロナ禍によってリモートワークが一般化し、仕事の効率化などが一気に進みました。ただ、その副反応としてチーム内の対面コミュニケーションが減り、人間関係をつくる雑談などの余白が少なくなった一面もあります。

そこで、研修や人材育成の豊富なノウハウを持つ「かたい」会社のチェンジと、アウトドアでの働き方のノウハウを持つ「やわらかい」会社のスノーピークビジネスソリューションズが連携。ただ自然の中での体験を楽しむだけではない、そこで得たものをしっかりと仕事に活かせる仕組みを備えたアウトドア研修を開発しました。

「RE」では、アウトドアという普段とは違う環境で一緒に過ごすことによりチームのあり方を再構築し、コミュニケーションの課題を解決に導きます。チームの関係性を「見つめ直し(RE-consider)」「つなぎ直し(RE-connect)」「考え直す(RE-think)」内容となっていることから「RE」という名前がつけられました。

参加の動機は「社員のつながりを深めたい」 

続いて、「RE」のプログラムを紹介。4つのプログラム名は「虫・鳥・魚(むしとりさかな)」「テンティング」「TAKIBI」「ソウゾウ」で、それぞれに目的が設定されています。今回は「虫・鳥・魚」と「TAKIBI」を体験するので、まずは座学で「テンティング」と「ソウゾウ」を解説しました。

「テンティング」はテントやタープの設営を通した、主体性の向上を目的としたプログラムです。アウトドア経験者は指示を出し、未経験者は自分ができることを探し実行することで、チームのために主体的に動くことを学びます。

「ソウゾウ」の目的は創造性の向上。ユーザーの目線に立って(想像)、自社サービスや製品を捉え直し、新たなアイデアや仕事のやり方につなげていきます(創造)。

研修内容の説明を受けたあとは、参加者同士の自己紹介タイム。社名や氏名、体験会に参加した動機、抱えている課題などについて話します。

「コミュニケーションの機会を作りたい」
「社員数が増えたから、横のつながりを深めたい」
「これまでの研修は固い内容のものが多かったから、新しいものを取り入れてみたい」

このように、参加者からは様々な声が挙がりました。皆さん、アウトドアという珍しい形態での研修によるコミュニケーションの活性化に期待しているようです。

アウトドア経験の有無について確認したところ、キャンプが趣味の人から全くの初めてという人まで、参加者のみなさんの経験値は様々。なかにはほとんどが未経験者というグループもありましたが、心配はいりません。「RE」のプログラムは、上級者も初心者も互いに協力して目的を達成できるよう設計されています。

室内での説明会が終わり、休憩を挟んで外へ。いよいよアウトドアのプログラムを体験します。

研修開始の前に 自然を感じる準備運動

鮮やかな緑に囲まれる会場からは海を眺めることもでき、一気に開放的な気分に。体験会ではスノーピークのタープ・チェア・テーブルを事前に用意しましたが、実際のプログラムでは参加者自身が設営する「テンティング」からスタートします。

プログラムを始める前に少し準備運動。目を閉じて深呼吸し、自然の匂いを吸い込みます。懸山が参加者のみなさんに「どんな匂いがしますか?」と問いかけると、「日なた」「草」「潮の匂い」といった声が挙がりました。

続いて視野角を広げる運動も。いま自分が見えている範囲を、腕を広げて表現します。これらの準備運動はアイスブレイクではありますが、五感を研ぎ澄ませて視野を広げることは、以降のプログラムにも関係していきます。

相手の知らない一面を探す「虫・鳥・魚」

今回体験する1つ目のプログラム「虫・鳥・魚」は、相手に対して持つ印象のバイアスを取り払うことが目的です。チームのメンバーに対して、「この人はこういう人だろう」といった先入観を持ってみてしまっていますが、見方を変える/見る範囲を変える/相手への興味を持つことでバイアスを外します。また、バイアスを外すことで、関係性を深めたり、相互に支援できるようになったり、新しいチャレンジができるようになります。

このプログラムでは、メンバーから「仕事をしている際の自分の印象」を語ってもらい、それとは異なる自分のイメージを考えます。そして、それを表すものをフィールド内で探して写真に撮り、どんな一面があるのかを共有します。

今回のグループメンバーは初対面同士なので、今日出会って一緒に過ごした時間の中で抱いた相手の印象を伝え合いました。

お互いの印象を伝えたあと、参加者は会場内を自由に動き回り、先に挙げられた印象とは異なる自分を表すものを探します。海や植物、チョウチョのほか、チェアを撮影している人もいました。

れぞれ撮影を終えて、自分を表すイメージ写真を見せ合います。メンバーから「優しそう」という印象を伝えられていた参加者は、ゴツゴツとした木の幹を撮ってワイルドな一面をアピール。かわいらしいポーズをとる姿を撮影し、おちゃめな自分を見せる60代の男性参加者もいました。

時間の経過とともに影の位置が動くため、それに合わせてテーブルとチェアを動かすグループも。アウトドアの環境ならではのコミュニケーションや協力関係が散見されました。

「虫鳥魚」には、虫の目、鳥の目、魚の目、つまりいつもと異なる視点で相手を捉えてみようという意味が込められています。周りからどう見られているのか、自分は周りをどう見ているのかを改めて考えることで、普段は人を一面的にしか捉えられていないことを意識する機会となりました。

炎を囲んだ会話でお互いの関係性を深める「TAKIBI」

タープから焚き火台へ移動し、2つ目のプログラム「TAKIBI」へ。焚き火を囲んでゆったりと対話し、相手との関係性を深めることが目的です。今回はまだ周囲が明るい時間帯でしたが、通常の研修では日が沈んでから実施します。

焚き火は予め準備された状態でしたが、参加者自らも炎が燃えやすいよう薪の向きなどを調整していました。キャンプ経験のある参加者が「こうするといいよ」とアドバイスする場面も。

通常、「TAKIBI」での会話はフリートークですが、今回は参加者が初対面同士だったため、トークテーマとそれに関連する質問をあらかじめ用意しました。

「わたしのこだわり」「最近、心が震えたこと」など、事前に用意されたトークテーマに沿いながら、会話を進めます。参会者のみなさんは、時々話が脱線しつつも、仕事や生活に関する自らの考えやスタンスをお互いに共有していきました。

炎の色、熱、煙の香りや薪の爆ぜる音を感じながら対話し、相手の話を聞き入れ、質問で掘り下げていきます。

各グループで挙がった話題は「部下を飲みに誘う際に気を遣わせない適切な方法」「コロナ禍で若手が辞めていく状況にどう対応したか」という業務の話題から、「なぜこの仕事についたのか」といったキャリアの話、そして「今度好きなアーティストのライブに行く」「海外旅行に行きたい」といったプライべートな話題まで多岐にわたりました。

トークの内容によってグループの雰囲気も変わります。「どうチームを作っていくか」など仕事論について真剣に議論を交わすグループもあれば、「趣味のスポーツで世界大会に出た」とメンバーに写真を見せる人の姿も。

焚き火効果もあってか、場はどんどん和気あいあいとした雰囲気に。用意されたテーマに頼らずとも、お互いのパーソナルな話が自然に出るようになっていきました。

陽が少し傾いてきた中、焚き火を囲んでの対話によってグループのメンバー同士の距離感はグッと縮まっていた気がします。

「RE」によって人間関係がより良い方向へと導かれる

体験会はあっという間に終了時刻へ。初めて会った人同士でも話すことは絶えないようで、帰り支度をしながらも会話を続ける参加者たちの姿がありました。

「仕事モードから若干離れて過ごせてよかった」
「これまでいろんな研修を受けてきたが、室内での座学や話す内容が定められたものが多く、フリートークをするのは新鮮だった」
「初対面でも心を開きやすい環境だったので、人材育成などでの活用に可能性を感じた」

陽の傾きや気温、風向きなど刻一刻と変わる自然を体感しながら、汗をかき、時には蚊に刺されながら一緒に過ごしてきた参加者たち。同じだけの時間を室内の研修で過ごしたとしても、ここまで打ち解けられることはそうそうないでしょう。

3時間の短いプログラムでしたが、アウトドア研修によってナチュラルにお互いを知る機会になった今回の体験会。新しいチームや内定者向けの研修はもちろん、すでに仕事を進めてきたチームでも「RE」を通して関係性を見つめ直すことで、より一層深いコミュニケーションを生み出せるだろうと感じました。いつもと違う環境に身を置き、お互いの関係を再構築してみることは、新たなチームビルディングのきっかけになるはずです。

(取材・撮影・執筆:阿部夏美 編集:ノオト)

貴社の生産性を
一変させませんか?

まずはお問い合わせから始まる。

お問い合わせボタン
Category
Top
Back to
Top