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番外コラム第2弾:議事録編『たかが議事録、されど議事録』
第2回 〜議事録担当者は、映画監督みたいなもの? |
研修とコンサルティングの株式会社チェンジ Presents
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番外コラム第2弾:議事録編
『たかが議事録、されど議事録』
第2回:議事録担当者は、映画監督みたいなもの?
議事録は文書作成スキルの登竜門。書く方も、指導する方も
春に新入社員が配属されてくる前に、もう一度見直しを!
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読者の皆さま
こんばんは。株式会社チェンジの石原です。
年始のご挨拶や新年会も一通り終えて、ようやく平常業務らしく
なってきた頃、といったところでしょうか。
年明けからは、番外編第2弾として『議事録』をテーマにお贈り
しております。
先週の第1回では、議事録担当者はまるで通訳のように、会議の
内容を「意訳」して、後から読んでも意味の通じやすい表現に
直してしまいましょう、というお話をして参りました。
このシリーズを連載している間にも議事録を書いたり、部下や後輩の
議事録を指導する機会のある方は、是非即実践してみて下さいね。
それでは議事録編、第2回の始まりです。
※次回『議事録の書き方講座(個人向け・公開)』はこちら
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知識だけでなく、実際に議事録をその場で作成し、コーチ陣による
添削を受ける実践研修で、皆様の“カワル”をサポートします。
(満員御礼が続いておりますので、お早めにお申込みください。)
◆開催日:2008/3/1(土)10:00-18:30(渋谷にて開催)◆
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◆◆◆ 会議は踊る? ◆◆◆
『・・あれっ? この話、前にも出てきたな。
さっきので決まりじゃなかったのかな・・?』
会議に参加し、議事録担当者としてメモを取っていると、こんな
悩ましい状況に直面することはないでしょうか。
会議では、様々な人が「自分が思いついたタイミングで」発言
するため、話があっちへ行ったりこっちへ行ったりします。
「起承転結」や「導入・本論・まとめ」といった流れですっきりと
結論に至ることは、まずありません。
3番目の議題の話をしていたら、1番目の議題の話を蒸し返す人が
いたり、2番目の議題の話をしているのに、3番目の議題の話を
早々に持ち出してしまう人がいたりするのは、日常茶飯事です。
◆◆◆ 議事録を分かりにくくする要素:議題からの逸脱 ◆◆◆
会議は本来、ものを決めたり、情報共有のために説明をして合意を
取り付けたり、といったことをする場です。
その会議に臨む際に、予めきちんと議題が設定されていれば、本来
議事録は、議題に沿って決定事項や合意事項が整理されるものです。
もちろん、決定/合意に至るまでの議論の経緯をどの程度残すかは
議事録のスタイルによって異なりますが。
しかし会議では、上述の通り、きちんと議題に沿って話が進められる
とは限りませんし、話してみたら議題の設定が適切ではなかった、
ということや、ひどい場合には議題が設定すらされていない、という
状況も稀ではありません。
そんな中で、議事録担当者は、議題から逸れた議論をそのまま記録
していては、後から読んだ人、特に会議不参加者が読んだ場合には
全くもって難解な、理解するまでに時間のかかる議事録になって
しまいます。
先週お伝えした通り、議事録は
『正しく』⇒読む人によって解釈が異ならないように
『分かりやすく』⇒速く(短い時間で)読めるように
という状態が望ましいと言えるので、これでは価値の高い議事録とは
言えません。
そうならないためにも、会議での発言順にとらわれずに、意味の似た
話題をまとめて整理するようにしましょう。そのためには、改めて
議題に注目することが有効です。
◆◆◆ 会話例2 ◆◆◆
(・・あるプロジェクトの月次進捗報告会議において、プロジェクト
の最終責任者であるC部長と、現場責任者のB課長の会話・・)
議題
1.進捗報告
2.課題共有・対応策協議
3.新メンバー加入について
B課長:それでは今月の進捗を報告します。
今月はメンバーの頑張りにより先月までの遅れをだいぶ
取り戻しています。
C部長:今月はかなり頑張っていたものな。みんな大丈夫か?
B課長:はい。一部メンバーに体調不良を訴える者が出てきています
ので、交代で早め早めに休暇を取ってリフレッシュするよう
に言っています。来月から新メンバーも加わるので、多少は
余裕が出てくると思います。
C部長:そうだな。あ、そういえば先方の鈴木課長が、新メンバーの
プロフィールを送って欲しいと言っていたぞ。お客さん先に
お邪魔する際の臨時入館証を発行してくれるそうだ。
B課長:あ、そうですね。その辺の手続き周り、一式やっとかないと
いけませんね。
C部長:そうそう。社内的にも、社内便の配送先変更とか、PCの
持ち出し許可とか、いろいろやっとかないといかんからな。
B課長:そうですね。あとはどんなのがありましたっけ?
C部長:そうだな・・。うーん、ちょっとすぐには思いつかんな。
総務の武田さんにでも聞いてみてよ。
B課長:わかりました。確認しておきます。
C部長:ところで、進捗の遅れはあとどれくらいなんだ?
B課長:あ、はいはい。えーっと、全体計画に対して1週間分の遅れ
くらいまで取り戻していますね。来月のお客様への中間報告
までにはキャッチアップできると思います。
C部長:そうか、そいつぁよかった。この後もしっかり頼むぞ。
・・・
|▽議事録に書くと(悪い例)▽
|
|◆議題1.【進捗報告】
|
|B課長:1月の進捗は順調。12月までの遅れをかなり取り返している。
| 但し一部メンバーに体調不良者が出ているため、新メンバー
| 加入で余裕ができたら休暇を取るよう指示している。
|
|C部長:新メンバーについては、入館証発行で使うため、お客様の
| 鈴木課長にメンバーのプロフィールを送付してほしい。
| また、併せてその他の必要な手続きを進めてほしい。
|
|B課長:総務部の武田主任に必要手続きを確認して手配する。
|
|B課長:進捗の遅れはあと1週間分程度。2月中に挽回可能であり、
| 2月28日の顧客への中間報告時には全体計画に追いつく予定。
|
|C部長:了解した。
|
|
|☆残念なポイント!
|
|・進捗の話と新メンバーの手続きの話が混じっている。
|・議題3で他にも新メンバーに関する内容が議論されるはずであり、
| 別の箇所に関連テーマが出てきて、読む人に分かりづらい。
|・一旦ずれた新メンバーの話題から、元の進捗の話題に戻る流れが
| 読み手にはつながっているように見えず混乱が大きい。
|▼議事録に書くと(良い例)▼
|
|◆議題1.【進捗報告】
|
|B課長:1月の進捗は順調。遅れを大きく挽回し、あと1週間分程度
| なっている。2月中に全て挽回可能であり、2月28日の
| 顧客への中間報告時には全体計画に追いつく予定。
|
|C部長:了解した。
|
|B課長:なお一部メンバーに体調不良者が出ているため、新メンバー
| 加入で余裕ができたら休暇を取るよう指示している。
|
|
|◆議題2.【課題共有・対応策協議】
|
|(省略)
|
|
|◆議題3.【新メンバー加入について】
|
|(その他の新メンバー関連の話題と併せて)
|
|C部長:入館証発行で用いるため、お客様の鈴木課長にメンバーの
| プロフィールを送付してほしい。また、併せてその他の
| 必要な手続きを進めてほしい。
|
|B課長:総務部の武田主任に必要手続きを確認して手配する。
|
|
|★工夫しているポイント!
|
|・新メンバーの入館証の話を議題3のカテゴリに移している。
|・これにより「進捗⇒プロフィール送付⇒進捗」という話題の
| 行ったり来たりがなくなり、読み手の混乱が少なくなる。
|・更に議題1の中でも、意味の似た話をまとめる工夫をして、
| 「進捗⇒体調不良⇒進捗」という流れを「進捗⇒体調不良」
| で完結するようにしている。
◆◆◆ 議事録担当者は、映画監督みたいなもの? ◆◆◆
このような具合で、議事録担当者は発言の順序をある程度入替えて
より意味の通じやすい議論の流れを作ります。時間の流れより、
話の流れを優先するということです。
(発言を敢えて一言一句残す「逐語録」は除く)
その際に意識すべきは「意味の近い話をまとめる」という視点です。
この視点を考える際に、最も有効で効率的なのは、まず当初設定の
議題に沿って並べ直してみる、というやり方です。
もちろん、当初設定の議題だけを当てにするとうまくいかない場合も
ありますので、その場合は事後的に議題自体を再整理します。
【話を並べ替える手順】
・議題から逸脱した話を、本来の議題の箇所に移す。
・どの議題にも収まらない話があれば、事後的に議題を作る。
(大きな話題がなければ「その他」でも可)
・1つの議題の中身が多くなりすぎたら、中分類を作って分ける。
これで、会議不参加者が読んでもすっきり分かりやすい議事録が
出来上がります。
会議後に議事録を編集する場面では、議論を経てモノが決まったり
合意されたりするまでのストーリーを考え、あたかも映画監督や
テレビ番組の編集者のように、会議の場面を切り貼りしてつなぎ
合わせて、最も趣旨(決定事項と経緯)が伝わりやすい構成を
作りましょう。
それでは、また来週!
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