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番外コラム編『作業の観点に着目した部下育成の勘所』
第2回 〜準備編<1> 部下の作業を切り出すために |
研修とコンサルティングの株式会社チェンジ Presents
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番外コラム編
『作業の観点に着目した部下育成の勘所』
第2回 〜準備編<1> 部下の作業を切り出すために
部下育成は、上司の地道な努力から。
実践性を重視したチェンジの考える部下育成手法コラム
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読者の皆さま
こんにちは。株式会社チェンジの伊藤です。
先週よりはじまりました番外コラム編、先週号は半分予告編の
ような形で、当コラムのテーマを問題提起としてご理解を
いただけたかと思います。
今週から具体的に部下育成の準備〜実践のパートに移っていき
ますが、まずは準備編からまいりましょう。
部下の作業を切り出すために上司が考えること/すべきことを
一緒に考えていきたいと思います。
皆様の部下育成に関するお悩みや疑問にひとつでも多くヒントを
さしあげられるよう、今週もはりきっていきたいと思います。
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◆◆◆部下の手は空いていませんか?◆◆◆
チームで分担して仕事を進める際に、部下の役割を決めるのは
上司の仕事です。部下それぞれの適性や能力に応じて仕事を配分し
チームの目標達成に向けてPDCAを回していきます。
うまく機能していると、どの部下にも適度に高い目標が設定され、
また仕事の量もある程度均等に振り分けることができるでしょう。
一方、配分がうまくいかないと、やたら忙しく毎日遅くまで働く
部下がいる反面、なぜか手が空いている部下がいたりもします。
仕事の配分がいびつであったり、またPDCAがうまく回らないと、
〆切直前になって、上司もえいやっ作業に付き合う羽目になること
もあるかもしれません。
仕事の切り出し方は上司として悩みが多いところですが、先週号
でも触れたように「自分に続く/代わる部下」を育てるためには、
準備段階つまり作業の切り出しタイミングでの工夫が重要です。
日々の仕事を回すと同時に部下の成長を促す作業の切り出し方
のNGパターンを見ていきましょう。
◆◆◆NGパターン1:新たに仕事を作る◆◆◆
自分に部下がつくことになるとまず悩むのが「何をやらせよう」
という素朴な問いかと思います。
人員が増えた分だけ、より多くの仕事を担当し大きな成果を生み
出さねば、と部下のための新しい仕事を作りがちですが、これは
必ずしも正解とは言えません。
部下の仕事は上司自身の仕事から切り出すことが鉄則です。
自分は自分の仕事、部下には新たな別の仕事、と構えてしまうと、
自分の仕事は減らない上に、新たな仕事で悩む部下と一緒に頭を
抱えてしまうのがオチです。
今やっている仕事を切り出し、部下に担当してもらい自身は一段
上の仕事(部下の業務管理や、チームとしての新たな難易度の高い
仕事など)に取り組むことで、レビューの負荷を減らしつつ部下
育成を意識しながら仕事に取り組むことができます。
◆◆◆NGパターン2:大きな塊でえいやっ◆◆◆
自身の仕事を切り出せばそれで良いかというと、それだけではまだ
足りません。部下にとっては大きな塊の仕事を「できるところまで
やっておいて」と指示するケースがありますがこれもNGです。
文化的に「部下育成には丸投げが一番」といった空気が漂う現場も
ありますが本当にそうでしょうか。もちろんある程度の経験を
有しており、「一皮向けるためにはココで苦労が必要」な部下に
対して、意図的に大きな塊のままの仕事を任せることは有用でしょう。
一方で誰でもいつでも丸投げでは困ります。大きな塊のままの作業
では、上司から見て部下がどこでつまづくのかが予期しづらく、
結果がうまくいかなかった際に「駄目だった」で終わりかねません。
作業を前に進めるうえで陥りがちなポイントを上司が理解しておき、
成果の出来/不出来を、作業プロセスの側面からフィードバックする
ことが部下の成長につながります。
また仕事の塊が大き過ぎた結果、最終的に上司が仕事を巻き取る
ことが続けば、部下は「最後までやりきった」達成感を得られな
いこともデメリットのひとつです。
◆◆◆NGパターン3:目に付いた仕事を振る◆◆◆
では仕事が細かく分解されていればOKかというと、まだ気をつける
ことがあります。上司自身の仕事を五月雨式にポンポン部下に指示
するケースです。
「これやって。次、これやって。次は・・・」といった形で、細切れ
の作業を次々に指示する方法では、部下が仕事の全体観を持てない
ことが心配されます。
もちろん部下が新入社員のケースなど、最初は雑用も含めて細かい
仕事をすることで学ぶことが数多くあるでしょう。私自身も最初は、
コピーやファイルの管理などが仕事の中心でした。
また上司としてもこれらの仕事の進め方を見て、部下の特性や能力を
把握することも目的のひとつでしょう。
その後、一定の業務スキルがついた後は、五月雨型の指示には気を
つけることが必要です。部下が全体像を把握できないことや、自身の
成長イメージを持てないことからやる気の低下が起きがちです。
「うちの若手は全体を俯瞰する力が弱いんだよね」と嘆く上司の方
ほど、自分の仕事の切り出し方は部下に全体観を意識させているか、
を是非振り返りましょう。
部下の成長のために、仕事のWhy(目的/全体像)をいかに意識
させるかが、上司の腕の見せ所ではないでしょうか。
◆◆◆自分の仕事の分解と棚卸しがまず一歩◆◆◆
これまで見てきたように、部下への作業の切り出しを進めるために
は、3つの鉄則がありました。
1.自分自身の仕事を棚卸しして部下に任せる
2.大きな塊ではなく、分解して指示する
3.五月雨式ではなく、全体観を意識できるよう指示する
これらを実現するために上司がすべきことは、自分自身の仕事の
分解と棚卸しと言えるでしょう。
部下がこれからつく方も、既に多くの部下がついている方も、最上位
の目標から仕事の分解を進めて、最終的に細かなタスクのレベルまで
仕事を一度整理してみましょう。
大変な作業のように思えますが、実際にやってみると1-2時間もあれば
仕事の全容が明らかになります。仕事の分解/整理とあわせて自分の
時間配分を整理していくと、より自分やチームの働き方の課題が
見えてきます。
その上で「本来やるべきなのに出来ていない仕事」や「思っていた
よりも自身の時間をかけている仕事」を識別し、部下ひとりひとりの
役割分担(依頼する作業の全体像)を見直すことがポイントです。
えらく地味に聞こえるかもしれませんが、自分の代わりができる部下を
(相性にとらわれず高い確率で)育てるための『急がば回れ』と考えて
、私も少なくとも月に一度は自分の仕事の全体を見渡して再整理するよう
こころがけています。
その結果、切り出された作業を部下に任せることで、3つの鉄則は
自然と守ることができるようになります。(切り出した仕事の評価と
部下への渡し方はまた来週以降に確認しましょう)
忙しさから一瞬離れ、気分転換も兼ねて取り組んでみてはいかが
でしょうか?(反省することも多いですが・・)
来週は切り出した仕事を評価し、部下の成長シナリオを描くための方法を
考えていきたいと思います。それでは、来週またお会いしましょう。
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『作業の観点に着目した部下育成の勘所』<第2回>
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