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| <『ビジ・コレ』第9号〜岡山県〜> |
研修とコンサルティングの株式会社チェンジ Presents
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『ビジ・コレ』第9号〜岡山県〜
(ビジネスコミュニケーション、コレでいこう!)
〜全国いろいろ”ご当地ビジネス”〜
ビジネスの「引出し」を増やしビジネスコミュニケーションの
「きっかけ」となる、コレだ!というネタをお届けします。
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読者の皆さま
こんにちは。株式会社チェンジの矢橋です。
第9号は、7/14(土)に書いていますが、今まさに
”大型で非常に強い”台風4号が迫っています。
予想進路を見ると、日本列島に沿って進行するように予測されて
おり、北海道・東北を除けば、3連休は強い雨風に見舞われそうです。
すでに、沖縄や九州では甚大な被害も出ており、今後の被害の
拡大も心配です。
また、三連休ということで観光施設の打撃も大きいです。
日本は、京都議定書をはじめとして、環境には相当真剣に
取り組んでいますが、そんなことはお天道様はご存知ないのか、
ずいぶんとつれないことをするものです。
きっと、雲の上で鬼(カミナリ様)が怒っているのでしょうから、
桃太郎にでも鬼退治に出かけてもらいたいものですね。
というわけで今回は、桃太郎のふるさとでもある中国地方、
岡山県を「ビジ・コレ」します
◆◆◆吉備の国、岡山県◆◆◆
まずは位置を確認しましょう。岡山県は山陽地方ですね。
瀬戸内海側のちょうど真ん中くらいに位置しています。
地図帳で岡山県を見ると、「備前」「備中」「美作(みまさか)」
と古い国の名称が残っていることに気付きます。
岡山県の西、広島県には「備後」という名前も見えます。
実はその4つの国々は、かつて5世紀の古墳時代に「吉備国」という
大きな国でした。
吉備国は大和朝廷に対抗できるほど強大な力を持っていたそうです。
遣唐使などで有名な「吉備真備」も、名前が示すとおり、この
地方の出身者でした。
さて、「吉備(きび)」といえば、もうひとつ思い浮かぶのが
「きび団子」ですね。
岡山の有名なお土産です。
私自身、「吉備国」の団子だから「きび団子」と名づけられたのか
と思っていましたが、どうやらもともとこの地方で「黍(きび)」
が良く取れたことがルーツのようです。
つまり、「黍がたくさんとれる」→「きび国+きび団子」
というわけです。
ですから当時は本当に「黍でできた団子」だったようです。
現在では、日持ちして旅のお供になるように米を使ってつくられる
ようになっています。
岡山名産がコラボしたマスカットきび団子はいかがですか:
http://www.shikishima.co.jp/modules/shop/index.php? main_page=product_info&products_id=101
そしてきび団子といえば、桃太郎。
このストーリーは民話として、日本でさまざまに語り継がれており、
幼い頃に寝室で親から聞いたという方も多いと思います。
実は、この桃太郎、吉備国の吉備津彦命だった、という実在説が
あります。そして岡山にはそんな説を裏付ける、桃太郎ゆかりの
スポットも数多くあります。
岡山ももたろう散策:
http://www.city.okayama.okayama.jp/museum/momotaro-walk/ menu.html
桃太郎の「桃」に関しても諸説ありますが、桃太郎のストーリーが
「昔話」として出版されて全国的に有名になった明治時代、
ちょうど岡山県は桃の産地として名が知られるようになりました。。
このことが岡山県といえば桃太郎、というイメージにもつながって
きたのかもしれません。
イメージの通り、現在の岡山県は桃王国で、白桃は全国シェア53.9%
で日本一を誇ります。(2004年)。
ほかにもマスカット、ピオーネでも全国一の産地ですが、岡山を
そんな果物大国にのし上げたのが、大原美術館を創設したこと
でも有名な「大原孫三郎」です。
今回の「ビジ・コレ」は、この大原孫三郎を中心に岡山県を
巡りましょう。
◆◆◆大原孫三郎、本当の友との出会いを求めて◆◆◆
大原孫三郎は1880年(明治13年)、倉敷で大地主の大原孝四郎の
三男として生まれました。
二人の兄はいましたが、若い頃に亡くなってしまったため、
大原家の跡取りとして育てられます。
孫三郎は、1897年(明治30年)に上京し、東京専門学校
(早稲田大学の前身)に入学します。
東京では多くの友人に囲まれますが、多くは「倉敷の金持ちの息子」
を目当てに集まってきた輩たちでした。
そんな悪い仲間たちと遊ぶうちに巨額の借金を抱えてしまい、
倉敷に連れ戻されます。
この経験から、孫三郎は「本当の友とは」ということについて
絶えず考えるようになります。
孫三郎の友の定義は
「対等に付き合えて、それでいて、ひそかに尊敬できる人」です。
心に響く定義ですね。
そんな孫三郎の友の定義に
「そのとおり。自らを高め、互いに高めあうには教育が必要」
と応じた石井十次との出会いは、まさに人生を決めたといえる
出来事でした。
石井十次は孤児救済に人生を捧げた敬虔なクリスチャンです。
孫三郎は、十次の孤児院運営に協力しながら、自身もさまざまな
社会貢献活動も行うようになります。
そして、その過程で築かれた信念や夢が、後年の孫三郎の経営の
骨格にもなっていきます。
◆◆◆孫三郎の社会貢献活動◆◆◆
そんな社会貢献活動のひとつにあったのが、多くの学生への奨学金
給付を行う「倉敷教育懇話会」であり、そこで出会ったのが
東京美術学校の学生だった画家の児島虎次郎でした。
孫三郎はきちんとした身なりで、率直なものの言い方をする
児島虎次郎を大いに気に入り、石井十次に続く生涯の友となります。
児島虎次郎は、孫三郎からヨーロッパ留学を許され、ベルギーで
絵画を学びました。
また孫三郎から、日本の画家の勉強のために、良い絵を少しでも
多く持ち帰るように命を受け、モネやマチス、ルノアールや
エル・グレコなどの名画を購入します。
このコレクションを展示したのが、1930年(昭和5年)に設立された
有名な大原美術館です。
当時満州事変を調査するために来日したリットン調査団が
「日本のクラシキという町に世界の名画が集まっている」と驚き、
そのおかげで第二次世界大戦中、倉敷は爆撃目標からはずされた、
と言われています。
倉敷に残る古い町並みには、そんな背景があったのですね。
大原美術館:http://www.ohara.or.jp/200606/jp/menu.html
◆◆◆人格主義のもとに◆◆◆
1901年(明治34年)、孫三郎は倉敷紡績(クラボウ)に入社します。
ここでも教育への熱心な取り組みは続きます。
1906年(明治39年)の社長就任の初仕事は、紡績工場での労働条件の
向上でした。
工場で働く人たちを一人の人間として、友として接する「人格主義」
を掲げ、飯場制度の廃止、田園風の社宅群をはじめ、
倉敷労働化学研究所の設立など、様々な改革に取り組みました。
これらの取り組みは株主の反発を招きましたが、孫三郎は
「健全な従業員こそが会社を発展させる力だ。従業員の生活を豊かに
することは経営者の使命であり、その施策は必ず会社に還ってくる」
と押し切ったといいます。
当時は、「ああ野麦峠」に代表されるように、労働環境は今日から
すれば酷い有様であり、労働者の生活どころか命すら軽視されて
いた時代でした。
資本家は圧倒的な地位のもとに労働者を支配していたのです。
そんな時代に、この思想はまさに先進的といえます。
当時の面影を残し、建物に蔦が絡まっている倉敷市内のホテル
「アイビースクウェア」は、かつて孫三郎の紡績工場でしたが、
蔦は真夏の暑さを少しでも減らそうという工夫の一端だったそうです。
いま盛んな屋上緑化・壁面緑化の走りとも言えますね。
アイビースクウェア:http://www.ivysquare.co.jp/
そんななか設立されたのが大原奨農会です。
大地主でもあった孫三郎は、小作人との関係にも「人格主義」を
掲げたのです。そして、ここから白桃やマスカットが開発され、
岡山県の名産品に育っていった、というわけです。
◆◆◆アパレルのメッカ、岡山◆◆◆
孫三郎はその後1926年(大正15年)に倉敷絹織(現クラレ)を創立、
世界に先駆けてビニロンの工業化に成功させ、倉敷紡績(クラボウ)
とともに岡山の繊維産業の基礎をつくってきました。
*ビニロン:ロープやホースなどに使用される合成繊維
孫三郎の貢献と、倉敷市を流れる高梁川のデルタ地帯での綿花栽培の
歴史を背景に、実は岡山はアパレルのメッカです。
特に学生服、ユニフォームでは全国でダントツの生産額となっています。
さらに、岡山は日本のジーンズ発祥の地です。
いまはカジュアルファッションの代表格となっているジーンズですが、
1958年(昭和33年)に倉敷市児島の「BIG JOHN」がジーンズの輸入を
はじめ、1960年(昭和35年)に国産ジーンズを発売しました。
その後、「BOBSON」なども続き、現在でも倉敷発「KAPITAL」などの
ハンドメイドジーンズが若者に人気を集めています。
有名ブランドのジーンズも、仕上げ加工だけは岡山のジーンズ
メーカーで行っているとも聞きますから、その技術力が感じられますね。
おかやまぶらんど ジーンづくり:
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/okayama/kikaku/058/3.htm
アパレルというと、中国や東南アジアの安価な労働力と厳しい競争を
強いられ、岡山も主力であった学生服やユニフォームの縫製では、
相当に苦しい状態にありました。
しかし、人材・人格を育ててきた歴史に裏付けられた技術は決して
敗れることはありませんでした。
特に最近は、1本数万円の高級ジーンズが売れていますが、有名
デザイナーの要求に応えられるのは、世界広しといえども、岡山の
オバちゃん達だけだそうです。
岡山のオバちゃん達が、自宅で踏むミシンによって、新宿伊勢丹に
並ぶ高級ジーンズが作り上げられるのです。
ファッションに関心のある人なら、岡山産のジーンズをすでに
お持ちかもしれません。私もジーンズは好きで、何着か持って
いますが、岡山産のものも欲しくなりました。
台風が過ぎたら、ジーンズでも物色しに出掛けます。そして、
良く冷えた白桃をつまみながら、城山三郎著
「わしの眼には十年先が見える 大原孫三郎の生涯」を
読んで、経営者の信念、夢、そして、ものづくりの前にある人創りの
大切さについて思いをめぐらそうと思います。
AMAZON.co.jpへ:http://tinyurl.com/3xfljx
今週もご愛読ありがとうございました。
来週は、かかあ天下と空っ風で有名な群馬県を『ビジ・コレ』します。
どうぞお楽しみに。
◆◆◆『ビジ・コレ』ご当地紹介スケジュール◆◆◆
来週:群馬県
11:福岡県
12:静岡県
13:徳島県
14:三重県
15:山口県
16:石川県
17:滋賀県
18:広島県
19:福井県
20:京都府
◆◆◆ 要望・体験談・コメント募集! ◆◆◆
目次以外にも取り上げて欲しい都道府県・会社があれば、
ご要望をお寄せ下さい。
今回のテーマに関連しそうな皆様の経験談をお寄せください。
また、ご意見・ご質問等も、下記までご遠慮なくお願いします。
info@change-jp.com
◆◆◆ 株式会社チェンジとは? ◆◆◆
私たちチェンジは、社名の通り企業のお客様を対象に「変革」の
お手伝いをしています。
具体的には、コンサルティングと企業研修の2つの事業を通じて、
自らを変える必要を感じているお客様に対し、目指す姿を明確化
する企画段階からその企画の実行まで、幅広い支援を
提供しています。
詳しくはお手数ですが、弊社WebSiteをご訪問下さい。
URL: http://www.change-jp.com Mail: info@change-jp.com
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『ビジネスコミュニケーション、コレでいこう!』
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