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<『ビジ・コレ』第5号〜兵庫県〜>
研修とコンサルティングの株式会社チェンジ Presents
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『ビジ・コレ』第5号〜兵庫県〜
(ビジネスコミュニケーション、コレでいこう!)
 〜全国いろいろ”ご当地ビジネス”〜
 ビジネスの「引出し」を増やしビジネスコミュニケーションの
 「きっかけ」となる、コレだ!というネタをお届けします。

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読者の皆さま

こんにちは。株式会社チェンジの矢橋です。
もう東京も梅雨入りです。なんだか雨も多くなり、空気もじめじめ
としてきています。
初夏の気持ちのよい季節はなかなか続かないものですね。
真夏のスカっとした太陽が待ち遠しいです。
この時期、くれぐれも時間がたった食材には、腹が減っても手を
出さないようお気をつけください。

★★★今週は少し宣伝です★★★
チェンジでは、来る7月10日(火)にIT/通信業界の法人様向けに
人材育成に関するセミナー(無料)を東京・青山で開催いたします。
(↓詳細はこちら↓)
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昨年も実施し、非常に好評であった事例紹介を中心とした若手人材の
育成に関する研究会です。
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人材が競争力であるIT/通信業界の人材育成ご担当者様に、
是非ご参加いただきたいと思っておりますので、読者の皆様からも
会社のご担当の方に上記URLをご案内いただけると幸いです。
皆様のお越しをお待ちしております。


さて、昨日は父の日でした。
読者の皆様は、お父様に何かプレゼントしましたか?
私は、父も私も大好きな日本酒をネット注文して贈りました。

というわけで、今週は、関西に地域を移し、兵庫県と日本酒を
「ビジ・コレ」します。


◆◆◆兵庫県:本州を縦断する県!?◆◆◆

さて、突然ですがクイズです!

本州で、複数の海に接している県はどこでしょう?



答えは、青森県と山口県、そして兵庫県です。
青森県は太平洋と日本海に、山口県は日本海と瀬戸内海に接しています。
どちらの県も本州の先端ですから、それぞれ複数の海に接していると
言われてもイメージはわきます。

でも、兵庫県が、日本海と瀬戸内海両方に面しているというのは、
意識して地図を眺めないと気づかないかもしれません。
実は兵庫県は、まさに本州を「縦断」している県なのです。

兵庫県といえば、「日本標準時子午線」となる東経135度線が兵庫県
明石市を通っていることでも知られています。
先々週、日本の中心は岐阜県あたりかも、ということを申し上げ
ましたが、「標準時」という視点で考えると、兵庫県も日本の中心と
いえるかもしれませんね。
まぁ「うちが日本の中心だ!」と主張する地域は、あちこちにある
のですが、どこが本当の中心かを議論すると、大喧嘩になるので、
ここでは避けておきます。

ちなみに、東経135度線と北緯35度線が交差する兵庫県の西脇市には
「日本のへそ公園」というユニークな公園があります。
(日本のへそ公園)
 http://www.kitaharima-hi.com/nishiwaki/01_heso.html

そんな兵庫県の「ご当地ビジネス」、
それは「灘酒」として全国的に知られている「お酒」です。


◆◆◆灘ブランドの背景◆◆◆

灘に酒造業が多く集まったのは、美味しい日本酒をつくるのに
重要な要素すべてが灘地方にそろっていたからです。

日本酒の原料として重要なのは、まずは「水」と「米」。
「水」に関しては、灘は1840年に桜正宗六代目当主山邑太左衛門
(やまむらたざえもん)が発見した「宮水」の存在があげられます。

この「宮水」は、カルシウムなど酵母の栄養分となるミネラルを
含む一方で、酒造に有害な鉄分などの成分は非常に少ないのが
特徴です。
「宮水」で仕込んだ灘の酒は、「味が濃いのにすっきりしていて
飲み飽きしない」「新酒の頃は荒々しいが秋になると良くなる
(秋晴れする)」と評判になりました。

一方で「米」の歴史は比較的新しく、兵庫県立農業試験場で酒造に
最適の酒米として「山田錦」が開発されたのが1936年のことです。
灘の酒造業者は灘近郊の農家と密接な関係を構築してきており、
その結果、契約栽培によって良質な酒造米を確保してきました。

「水」「米」とくれば、次は「人」です。
卓越した酒造技術を持つ「丹波杜氏」、「但馬杜氏」の存在が
ありました。
「杜氏」は、冬の厳しい地域の農業従業者や漁業従業者からの
出稼ぎが多く、丹波地方(神戸市北の山間部)の「丹波杜氏」、
但馬地方(兵庫県の日本海側)の「但馬杜氏」を確保しやすい
灘地区の立地も、大きなプラスとなってきました。

最後に重要なのは「気候」です。
阪神タイガースの応援歌でも有名な「六甲おろし」。
この冬季に吹く乾燥した冷たい風が、酒造には不可欠でした。
酒蔵の建物を見ると、その多くは東西に長く、北面の窓から
なるべく多くの北風を取り込めるように設計されているのです。

以上のように酒はまさに灘地区の資源立地型の地場産業といえ、
京都の伏見と並ぶ「酒どころ」として全国的に知られています。

灘は今津郷・西宮郷・魚崎郷・御影郷・西郷の灘五郷と呼ばれ、
今では全国のシェア30.6%(2005年度)を占めるようになりました。


◆◆◆名門校と酒造業の関係?◆◆◆

一方で、「灘」といえば数多くの東大・京大合格者を輩出する
名門「灘中学・灘高校」を頭に浮かべる方もいらっしゃるのでは
ないでしょうか。
実はこの灘中学・灘高校も灘の酒造りと無縁ではありません。

灘中学・灘高校の設立は1927年(昭和2年)。設立したのは灘五郷の
酒造家である山邑家と嘉納家です。

山邑家というのは、前述の灘の宮水を発見した「桜正宗」の
山邑太左衛門の一家です。
そして、嘉納家というのは「菊正宗」の嘉納治郎右衛門と、
「白鶴」の嘉納治兵衛の一家です。

灘中学・灘高校は日本の酒造業にルーツがあったのです。
灘中学・灘高校創立にあたっては、その嘉納家の親戚で、講道館
柔道の創設者である嘉納治五郎を顧問に迎え、校是にも柔道の精神
である『精力善用』『自他共栄』を採用しています。

いつも目にしているお酒のブランドと灘、そして柔道まで。
意外なところでつながっているのです。
そして、日本の伝統と歴史の重みを感じます。


◆◆◆灘の酒、今後の課題◆◆◆

今まで灘の酒造家たちは恵まれた立地に加え、絶え間ない技術革新で
美味しいお酒とお酒の文化をつくってきました。
今では当たり前になった一升瓶詰の発売、流通・販路の開拓も、
灘の酒造家がパイオニアでした。
そして中でも酒造工程の機械化はその最たる技術革新だったと
言えます。

機械化により、年々少なくなった熟練した杜氏や酒造りの人手の確保
と、生産が冬季に限られるという、二つの課題を解決し、安定供給と
大量生産を実現したのです。

一方で、消費者の趣向が多様化していることは、大きな課題です。
現在、日本で最も飲まれているお酒はビールですが、国税局の統計
によれば、ビールの販売量は2001年以来、毎年減り続けており、
逆に発泡酒などが勢力を増しています。
「とりビー(とりあえずビール!)」という決まり文句も、だんだん
薄れていってしまうかもしれませんね。

ちなみに、日本酒はどうでしょうか?
実は、清酒の販売量は減少傾向にあり、2003年には焼酎に逆転されて
いる状況です。さらに、『夏子の酒』などを契機に、日本の各地で
おきた地酒ブームもあり、機械化・大量生産を実現した灘の酒造業界
には、逆風となっています。
(夏子の酒)
 http://www008.upp.so-net.ne.jp/ozex/sakuhinsyu02.html


日本酒生産地の代名詞である灘は、この逆風に対して、いったい
どのように取り組んで行くのでしょうか。

その答えの一つが、伝統ある灘の酒づくりをベースとした街づくりです。
たとえば、灘で酒造にまつわる資料館や酒造りが見学できる施設は
『昔の酒蔵』沢の鶴資料館、浜福鶴吟醸工房、神戸酒心館、
白鹿記念酒造博物館、白鶴酒造資料館、櫻正宗記念館 櫻宴、
菊正宗酒造記念館、日本盛 酒蔵通り煉瓦館、宮水の郷 白鷹禄水苑と、
ざっと挙げただけでも9つもあります。

中でも1997年にオープンした「神戸酒心館」は、酒に関する複合施設。
酒造りが見学できる福寿蔵や、蔵出しの酒と肴が楽しめるレストラン、
利き酒のできるカウンターなど、灘の歴史の中で育まれた酒の伝統と
文化を気軽に楽しめる場所として多くの観光客が訪れています。
(神戸酒心館)
 http://www.shushinkan.co.jp/index.html

灘地区が一体となって、生産者間の競争を超えて、「灘ブランド」
の復活に尽力しているのです。
そして、宮水、山田錦、杜氏、六甲おろしといった、
「天・地・人」に支えられた酒造りの原点として、灘酒を楽しんで
もらおうとしています。

そんなことを思いながら、照れくさいものですが、たまにはお父様と
日本酒を酌み交わしてみるのもいいかもしれません。
でも、飲み過ぎと飲酒運転には注意してください。

来週の「ビジ・コレ」は、一気に九州に飛びます。
お楽しみに。


◆◆◆『ビジ・コレ』ご当地紹介スケジュール◆◆◆

来週:宮崎県
7:千葉県
8:新潟県
9:岡山県
10:群馬県
11:福岡県
12:静岡県
13:徳島県
14:三重県
15:山口県
16:石川県
17:滋賀県
18:広島県
19:福井県
20:京都府


◆◆◆ 要望・体験談・コメント募集! ◆◆◆

目次以外にも取り上げて欲しい都道府県・会社があれば、
ご要望をお寄せ下さい。
今回のテーマに関連しそうな皆様の経験談をお寄せください。
また、ご意見・ご質問等も、下記までご遠慮なくお願いします。
info@change-jp.com


◆◆◆ 株式会社チェンジとは? ◆◆◆

私たちチェンジは、社名の通り企業のお客様を対象に「変革」の
お手伝いをしています。
具体的には、コンサルティングと企業研修の2つの事業を通じて、
自らを変える必要を感じているお客様に対し、目指す姿を明確化
する企画段階からその企画の実行まで、幅広い支援を
提供しています。
詳しくはお手数ですが、弊社WebSiteをご訪問下さい。
URL: http://www.change-jp.com/ Mail:info@change-jp.com


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