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| <『ビジ・コレ』第21号〜北海道〜> |
研修とコンサルティングの株式会社チェンジ Presents
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『ビジ・コレ』リクエスト編第1回 〜北海道〜
(ビジネスコミュニケーション、コレでいこう!)
〜全国いろいろ”ご当地ビジネス”〜
ビジネスの「引出し」を増やしビジネスコミュニケーションの
「きっかけ」となる、コレだ!というネタをお届けします。
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読者の皆さま
こんにちは。株式会社チェンジの矢橋です。
突然ですが、「端っこ」な気分って、わかりますか?
先日面白い新聞記事を読みました。
(2007年8月18日(土)日経プラス1)
日本人は「端っこ」が好きだというのです。
例えば、電車に乗るとき、我々は端っこから座っていきます。
レストランの席も、端っこから埋まっていくことが多いそうです。
これは、人間には、もともとパーソナルスペースが必要であり、
端っこは片方が壁や窓で仕切られておりパーソナルスペースを
確保した気持ちになるから、という心理的な理由によるものだ
そうです。
日本は島国で、都心部に人口は集中しています。人との物理的距離
が近づく一方で、なるべく心がゆったりと保てる場所を無意識に
探していたということでしょうか。
そんな「端っこ」な気分と同様、矢橋はときどき「端っこ」に
行きたくなることがあります。
この場合の「端っこ」とは、「地図上での端っこ」のことです。
人類はその歴史の中で、常に陸上を(ときに海上をも)移動して
きました。地図上の端っこは、ある種の「行き着いた感」という
独特の雰囲気が漂っているように思います。
それは、「ああ、ここまで来てしまった」という達成の気持ちの
ようでもあり、「もう先には行けないからここに留まろう」と
いう安住の気持ちであるような気もします。
端っこは、そんな精神的臨界点が存在するように思えるのです。
そこに住んでいる人にも、そこを訪れる人にとっても。
矢橋にとって端っこの地は、そんな少し特別な場所なのです。
身近な例だと、例えば「岬」。
北海道を目の前に望む青森県の竜飛岬に行ったときは、ちょっと
哀愁を感じてしまいました。
イギリスのランズエンドからの大西洋の眺めは、なぜか他の大西洋
と少し違って見えました。岬以外でも、世界最南端の街、
アルゼンチンのウスアイアに行ったときは、
「マンモスを追ってアメリカ大陸に渡った人たちは、とうとう
ここまでやってきたのだ」という何ともいえない気持ちになった
ことを覚えています。
「なぜ山に登るかといわれれば、そこに山があるから」
という有名な言葉がありますが、地図上で考えれば、
「なぜ行きたくなるかといわれれば、そこに端っこがあるから」と
言えるかもしれません。
みなさんは、端っこに立ったとき、どんな気持ちになりますか?
さて、前置きが長くなりましたが、今回の「ビジ・コレ」
リクエスト編1は、北海道をお届けします。
北海道は、日本最北の端っこです。
矢橋も北海道に行くたび、本州とは違った独特の心地になります。
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◆◆◆北海道は千葉県なみ?◆◆◆
北海道にはどんな印象をお持ちでしょうか。
まずは、豊かな大自然が思い浮かびます。
2005年に世界遺産に登録された知床をはじめ、釧路湿原や
洞爺湖など、多くの自然が残されています。
広大な土地、冷涼な気候を活かした農業・酪農、豊富な水産資源を
活用した漁業も盛んで、農業粗生産額、漁獲量ではダントツで
全国一です(1999年)。
それでは、北海道の人はほとんど農林水産業に従事しているのか
といえば、そんなことはありません。
第1次産業(農林水産業)に従事する人口の割合は、わずか7.7%
(2005年)にすぎません。
一方で、第3次産業(サービス業ほか)に従事する人たちの割合は
73.3%です。これは千葉県などと同水準です。
◆◆◆ニアショアビジネス◆◆◆
それでは、北海道では農林水産業以外にどんなビジネスが展開
されているのでしょうか?
ひとつは近年注目されている「ニアショア」開発です。
「ニアショア」とは、そのまま訳すと「海岸の近く」ですが、
「近隣国」のことを意味します。
業務をアウトソーシングする際、海外(=オフショア)ではなく
比較的近い地域(=ニアショア)へアウトソーシングすることを
言います。
それによって、コストを抑えられる上に、オフショアの際に課題と
なる言語や文化の問題、物理的な距離の問題を解決できます。
自社開発と完全な海外へのアウトソーシングのちょうど中間に
あたる手法とも言えますね。
例えばアメリカであれば中国、インドにアウトソーシングする
(=オフショア)のではなく、カナダ、メキシコへ
アウトソーシングするのが「ニアショア」です。
もちろん北海道は「近隣国」ではありませんから、日本での
「ニアショア」の定義は「国内地方都市へのアウトソーシング」
です。
北海道で業務を行うことで、賃借料などの固定費を大幅に削減でき、
東京ともまったく遜色のないビジネスができる、というわけです。
北海道の広大な土地は、農業だけではなく、コールセンターや
ソフトウェア開発といったアウトソーシングビジネスの中で
大きな魅力になりうるのです。
ちなみに反対側の「端っこ」である沖縄県にも、多くの
コールセンターがあります。
◆◆◆観光ビジネス◆◆◆
「ニアショア」に加えて、もう一つが「観光」ビジネスです。
北海道は観光地としても非常に有名です。
函館、札幌といった都市はもちろんのこと、雄大な自然を求めて
全国から観光客がやってきます。
「全国から」と書きましたが、最近は海外からの観光客も増えて
おり、特に最近目立っているのがオーストラリアからの観光客です。
オーストラリアは南半球にあるため、北海道とは季節が逆です。
オーストラリアの夏にスキーができ、雪質もいいことが口コミで
広まり、ニセコではオーストラリア人経営の不動産会社による
コンドミニアム開発が次々と進んでいます。
2006年の都道府県地価調査(06年7月1日時点)で住宅地としては
全国一の伸び率となった倶知安(くっちゃん)町も、
そのコンドミニアム開発ラッシュによるものです。
ニセコ 豪州ラッシュ:
http://www.yomiuri.co.jp/zoomup/zo_07013101.htm
また、香港などでも北海道は大人気で、摩天楼の街から、雪や
大自然を求めて旅行する観光客が多いそうです。
◆◆◆旭山動物園の行動展示◆◆◆
そんな観光ビジネスですが、注目すべきが「旭山動物園」です。
動物たちがいきいきと動き回るさまを見られるユニークな
「行動展示」で一躍有名になり、2006年度の入場者数は、なんと
300万人超。
東京の老舗である上野動物園が350万人ですから、この動物園の
すごさがわかります。
旭山動物園:
http://www5.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/
「行動展示」については、旭山動物園のホームページ内「園長室」
のコーナーで詳しく書かれていますが、簡単にまとめてみます。
動物園の展示方法では、今まで
・分類学的展示
・地理学的展示
・生態的展示
の3種類がありました。
しかし、旭山動物園の園長である小菅正夫は
「それらの展示方法では動物の魅力は伝わらないのではないか」
と考えていました。
なぜなら、動物が「暇そうに」しているからです。
動物が「暇そうに」しているのは「やることがない」からであり、
それは動物にとっても辛いのではないか、という想いから創めた
のが、飼育環境のエンリッチメントです。
環境のエンリッチメントとは、簡単に言えば、動物にも楽しく
暮らしてもらうための環境づくりのことです。
エンリッチな環境の中で、動物たちはいきいきと動き回るように
なり、特徴的な行動が発揮されるようになったのです。
結果として、観察者も動物本来の特徴的な行動を見て、その動物の
ことをより理解できるようになるわけです。
◆◆◆あるものを活かす創意工夫◆◆◆
旭山動物園は決して大きな動物園ではありません。
交通アクセスも便利とは言いがたいですし、珍しい動物がたくさん
見られるわけでもありません。
それでも、創意と工夫を積み重ねて全国から訪問者を集める
日本有数の動物園になってきました。
単に新しいものや珍しいものを求めるのではなく、今あるものを
いかに活かすか、という観点で創意工夫を重ねた結果として、
大きな成功を収めたともいえます。
動物園だけでなく、観光旅行でも、これまで画一的だったツアーに
対して、アグリツーリズムやエコツーリズムなどの企画が提案される
ようになってきました。
新奇性を追い求めるのでもなく、また現状に安住するのでもなく、
あるものを再評価して見直しながら原点に立ち返る。
かつて見失ってしまった原点である
「楽しい旅行だったから、また来たい」という感動を生み出すための
創意工夫なのだと思います。
アグリツーリズム協会:http://agriland.jp/
エコツーリズム協会:http://www.ecotourism.gr.jp/
旭山動物園がたどってきたプロセスを見ると、そこにさまざまな
ビジネスのヒントが隠れていることに気付きます。
部下にいきいきと働いてもらうにために、環境を整えること。
それまでの習慣や慣例にとらわれず、本当に必要とされているものを
提供すること。
そして、そのための創意工夫を継続すること。
改めて、仕事のヒントというのはいろんなところにあるものだと
気付かされます。
とはいえ、動物園に行ったときも、仕事のことを考えてしまうのも
いかがなものかと思います。
素直に原点に立ち返って、動物の顔をじっくり眺めて仕事のことは
忘れ、癒されようと思います。
◆◆◆今週の「ビジ・コレ」活用例!◆◆◆
北海道といえば・・・
・日本最北端!ですよね。
稚内にも一度流氷見に行きたいです!
・ニアショア開発が注目を浴びていますよね!
御社はアウトソーシングはどうされていますか?
・旭山動物園って最近注目浴びていますよね!
動物のいちばんいきいきとしているところが見られるような
展示方法が面白いらしいですよ!
◆◆◆ちょっと残念なことが・・・◆◆◆
「赤福」が製造日と原材料を虚偽表示し、農水省から改善指示を
受けました。
「ビジ・コレ」では、「伊勢を愛する」という赤福社長の姿勢に
強く共感し、三重県の回で、この「赤福」を紹介しました。
『ビジ・コレ』第14号〜三重県〜
http://www.change-jp.com/vision/mm/mm_4-1-14.html
このメルマガで、各地域と会社を取り上げるたびに、それぞれの
熱い想いや心意気に触れ、矢橋はその地域・会社のファンに
なります。
それだけに、非常に残念で悲しい気持ちになりました。
今号では、北海道をビジ・コレしましたが、北海道の方にとっては
『白い恋人』で虚偽表示が起きた時、同じように残念な気持ちに
襲われたのではないでしょうか。
どんな事情があれ、会社を、商品を愛してくれているお客様を
裏切り、悲しい気持ちにさせることは、あってはならないのです。
そんな当たり前を痛感しました。
◆◆◆『ビジ・コレ』ご当地紹介スケジュール◆◆◆
次回でついに最終回です。
最終回だからといって、2時間スペシャルになることは
ありませんが、是非お楽しみに。
来週:(リクエスト編2)長崎県
◆◆◆ 要望・体験談・コメント募集! ◆◆◆
今回のテーマに関連しそうな皆様の経験談をお寄せください。
また、ご意見・ご質問等も、下記までご遠慮なくお願いします。
info@change-jp.com
◆◆◆ 株式会社チェンジとは? ◆◆◆
私たちチェンジは、社名の通り企業のお客様を対象に「変革」の
お手伝いをしています。
具体的には、コンサルティングと企業研修の2つの事業を通じて、
自らを変える必要を感じているお客様に対し、目指す姿を明確化
する企画段階からその企画の実行まで、幅広い支援を
提供しています。
詳しくはお手数ですが、弊社WebSiteをご訪問下さい。
URL: http://www.change-jp.com Mail: info@change-jp.com
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『ビジネスコミュニケーション、コレでいこう!』
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