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<『ビジ・コレ』第2号〜長野県〜>
研修とコンサルティングの株式会社チェンジ Presents
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『ビジ・コレ』第2号〜長野県〜
(ビジネスコミュニケーション、コレでいこう!)
 〜全国いろいろ”ご当地ビジネス”〜
 ビジネスの「引出し」を増やしビジネスコミュニケーションの
 「きっかけ」となる、コレだ!というネタをお届けします。

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読者の皆さま

こんにちは。株式会社チェンジの金田です。
いつもご愛読ありがとうございます。
先日、複数の読者の方から、「この地域もフィーチャーして欲しい」
と早速ご要望をいただきました。ありがとうございます。
皆様の『ビジ・コレ』への関心の高さと期待の大きさを知り、
より一層グッとやる気が増してまいりました。

さて、今週は長野県です。
5月に入り、気候はもう初夏の装いです。長野県といえばウィンター
スポーツのメッカですが、この季節の長野も良いものです。
今年は雪不足もあり、長野県内の観光施設にとっては、不景気の上に
更なる痛手となったことと思います。
関東からも関西からも、それほど遠くはないので、梅雨入り前の
この気持ちの良い季節に是非ドライブにでも出掛けて、気持ちの
良い週末と、地域活性化を楽しんでみてはいかがでしょうか。


◆◆◆はじめに◆◆◆

長野県というと、本州の中心付近に位置し、日本アルプスの雄大な
自然に恵まれた風光明媚な県です。スキー大好きな金田としては、
世界最高のスキーリゾートの一つであると信じている志賀高原へは、
子供の頃から何度も訪れています、
また、たくさんの温泉がある野沢温泉、以前よりリゾートとして
名高い軽井沢や上高地等、県内には素敵な観光地がいっぱいあります。

最近では、季節が反対のオーストラリア、ニュージーランドからの
観光客もぐっと増えているようです。


◆◆◆諏訪地区の雄:セイコーエプソン◆◆◆

そんな長野県ですが、今回の『ビジ・コレ』では特に諏訪地区に絞り、
諏訪市に本社を置く、精密機械の最大手セイコーエプソンについて
考えてみます。

セイコーエプソン株式会社は、1942年諏訪市に、服部時計店(現SEIKO)
の生産工場として創業した大和工業を母体としています。
そして戦後の1959年に服部時計店の開発生産会社であった第二精工舎と
統合し、諏訪精工舎として時計作りを展開していきます。

転機となったのは、高度経済成長の象徴の一つである1964年の
東京オリンピックです。
SEIKOが公式タイマーとなったことで、時計だけでなく、計時結果を
出力するプリンタの開発など、持ちうる精密機械技術のすべてを
投入して、東京オリンピックでの計時業務を成功させました。

この時に獲得した技術を元に、諏訪精工舎の子会社となっていた
信州機器が1968年に電子プリンタを製品化しました。

1975年にEPSONブランドが制定されましたが、EPSONの名前には、
「電子プリンタ⇒Electric Printer⇒EP製品(信州機器の息子:son)
がすくすく育ちますように」という願いが込められているそうです。
名前に託した通り、以降の精密機械業界でのEPSONの活躍は、
言わずもがなです。


◆◆◆諏訪地区と精密機器◆◆◆

セイコーエプソンの歴史からも推測できる通り、諏訪地区には昔から
精密機械工業の会社・工場が多数存在し、その集積が世界市場で
競争できる企業を生み出したと言えます。
もちろん、セイコーエプソン以外にも、多くの精密機械の会社が
諏訪にはあります。
また、精密機器同様に繊細な技術が要求される顕微鏡・拡大鏡の
生産も国内トップです。
長野県で有名なのは、ダム作りだけでは決してありません。

では、なぜこれほどまでに精密機器が盛んなのでしょうか?
谷川岳でシリコンが産出されるとも思いませんし、
諏訪湖でICチップが釣れるわけでもありません。

理由として、大きく二つが考えられます。
環境的背景と歴史的背景です。


◆◆◆環境的背景◆◆◆

訪れたことがある方なら実感できると思いますが、諏訪地区周辺は、
とても澄んだ美味しい空気と日本アルプスからもたらされる
美味しい水に満ち溢れた地域です。

精密機器は、空気中のチリも許さないクリーンルームで製造される
のはご存知かと思いますが、大昔から現在のような高機能な
クリーンルームがあったわけではありません。
そのため、もともと空気がきれいな諏訪地区は精密機器製造に
非常に適していたわけです。

間違っても、排気ガス汚染等が現在以上に酷かった高度成長期当時の
大都市で、ICチップを製造することなんてできません。

また、製造工程では熱やチリを出さないため、そして洗浄のために
大量の水を使用します。ここでも“美味しい水”が大活躍し、
低コストでの生産が可能となりました。

たしかに、これほど条件に恵まれていれば、他の地域に対しては
圧倒的な競争力がありますね。
しかし、諏訪地区の優位性は、この環境的背景だけではないのです。


◆◆◆歴史的背景◆◆◆

「松代大本営」をご存知でしょうか?
アジア・太平洋戦争末期に、当時の政府・軍部は、諏訪地域にある
現在の松代町の3つの山に巨大な地下壕を掘削し、軍本部および
皇居や諸官庁、放送局などの主要機関を移設する計画を立てました。

実際に、掘削は進められ、現在の松代町には「松代大本営跡」が
文化・観光スポットとして残っています。
http://www.nagano-cvb.or.jp/kanko/spot/matsu_kawa/018.html

さて、大本営の移転ということは、遷都クラスの一大国家事業です。
途半ばで敗戦を迎えたとはいえ、事業の間には膨大な資材と人員が
投入されました。
特に、日本中の技師、工学系の学生は優先的に松代に集められ、
当時は一大テクノパークの趣きだったのではないでしょうか。

戦後に、新大本営整備のための研究・開発に動員された優秀な
技師たちが、諏訪地区の恵まれた環境と出合い、この地域で多くの
精密機器工業を発展させたといわれています。

これが、歴史的な背景による諏訪地区の優位性です。


◆◆◆振り返り◆◆◆

諏訪地区は、恵まれた自然環境と国家施策による人員・スキル供給が
重なり、現在の発展を築きました。
しかし、セイコーエプソンはじめ、当時の経営者・技術者たちは、
果たして、これまで述べたような環境分析を慎重に行い、精密機器
事業の長期戦略を描いたのでしょうか。

おそらく、当時は「いかに生き、生活を豊かにするか」を必死で考え、
自分たちに与えられた資源をフル活用しながら、試行錯誤を
繰り返し、その結果として今日の成功を収めたのではないでしょうか。

現在は、高度経済成長のような右肩上がりの景気ではないため、
その当時と比べれば、より難しい経営環境といえます。
しかし、その分先人たちの試行錯誤の結果を知り、活かすことも
出来ます。

例えば、読者の皆様の会社には今日に至るまでに、どのような
恵まれた環境があったのでしょうか。
また人的にはどのような要因があったのでしょうか。

おそらく、セイコーエプソン同様に、今日まで経営を維持し成長を
続けてきた多くの歴史ある会社には、優位性を生み出す何らかの
恵まれた要因があったのだと思います。

天気の良い日にでも、今週のテーマである長野県を参考にして、
そんなことをちょっとだけ考えてみてください。
今まで読みもしなかった社史が、会社の強みを見つける宝地図に
変わるかもしれません。

もしも、すごいお宝が見つかったら是非ご連絡ください。
糸井重里よろしく私もスコップを持って、宝探しに駆けつけます。

今週もお付き合いありがとうございました。
ご意見・ご感想をお待ちしております。


◆◆◆『ビジ・コレ』ご当地紹介スケジュール◆◆◆

来週:岐阜県
4:茨城県
5:兵庫県
6:宮崎県
7:千葉県
8:新潟県
9:岡山県
10:群馬県
11:福岡県
12:静岡県
13:徳島県
14:三重県
15:山口県
16:石川県
17:滋賀県
18:広島県
19:福井県
20:京都府


◆◆◆ 要望・体験談・コメント募集! ◆◆◆

目次以外にも取り上げて欲しい都道府県・会社があれば、
ご要望をお寄せ下さい。
今回のテーマに関連しそうな皆様の経験談をお寄せください。
また、ご意見・ご質問等も、下記までご遠慮なくお願いします。
info@change-jp.com


◆◆◆ 株式会社チェンジとは? ◆◆◆

私たちチェンジは、社名の通り企業のお客様を対象に「変革」のお
手伝いをしています。具体的には、コンサルティングと企業研修の
2つの事業を通じて、自らを変える必要を感じているお客様に対し、
目指す姿を明確化する企画段階からその企画の実行まで、幅広いご
支援をご提供しています。
詳しくはお手数ですが、弊社WebSiteをご訪問下さい。
URL: http://www.change-jp.com/ Mail:info@change-jp.com


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