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| <『ビジ・コレ』第19号〜福井県〜> |
研修とコンサルティングの株式会社チェンジ Presents
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『ビジ・コレ』第19号〜福井県〜
(ビジネスコミュニケーション、コレでいこう!)
〜全国いろいろ”ご当地ビジネス”〜
ビジネスの「引出し」を増やしビジネスコミュニケーションの
「きっかけ」となる、コレだ!というネタをお届けします。
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読者の皆さま
こんにちは。株式会社チェンジの矢橋です。
早いもので、もう10月です。3月決算の会社は下半期最初の日という
ことで、再度気を引き締めて仕事に取り組んでいこう、と考える
読者の方も多いのではないでしょうか。
そんな中、郵政三事業である郵便・郵貯・簡保が、民間会社として
船出をしました。過去の経緯から、競合他社にはない郵便局に
限った特別な優遇措置も残されており、民業圧迫の懸念はあります。
何せ突然に巨大な事業者が特例的な庇護の下、自社の市場に参入
してくるのです。そんな新規参入者に対応する競合企業は大変です。
しかし、それ以上に、心配なことがあります。
国内にあまねく拠点・ネットワークを有する郵便、金融機関として
世界最大の資産規模を誇る郵貯、簡保ですが、そんな巨大な
バランス・シートを持つ企業を経営できるだけの十分な人材が、
ちゃんと育成されているのでしょうか。
年金のように、いざ蓋を開けてみたら杜撰なものだった、という
ようなことにならなければ良いのですが。
さて、話は変わりますが、実は矢橋は大学時代、
「日本原子力発電所」という会社で企業実習に参加したことが
あります。
2週間くらい東海村で、原子力発電所のしくみを勉強したり、
発電所内の見学をしたりしました。実習の一環で、福井県の
敦賀発電所にも見学に行きました。
夏の暑い日だったので、今でも「福井県」や「原子力発電所」と
いうと、あの暑い日を思い出します。
原子力発電所に対して、ネガティブなイメージを持つ方もいると
思いますが、地元にとっても雇用の確保、地方公共団体の税収増
など、さまざまな恩恵もあります。
一方で先日の中越沖地震で明らかとなった原子力発電所の安全管理
など、多くの課題があるのも事実です。
原子力の被害は、致命的かつ長期にわたります。
原子力発電所を抱える地域に一方的に被害が及ばないよう、
万全の対策はとってほしいものです。
そして、私たちは少しでも節電に努めましょう。
今回の「ビジ・コレ」は、原子力発電所が数多く存在している
ことでも知られる、福井県をお届けします。
◆◆◆福井県のユニークな特徴◆◆◆
さて、福井県の位置から確認して行きましょう。
福井県は北陸地方に位置し、本州ほぼ真ん中の日本海側です。
滋賀県、京都府の北にあります。先日「ビジ・コレ」した
「石川県」のすぐ西側ですね。
原子力発電所以外にも、敦賀周辺はリアス式海岸の美しい海と
豊富な海の幸、東尋坊などの名所でも知られます。
加えて、福井県は非常にユニークな特徴があります。
2007年6月25日号の「日経ビジネス」によると、福井県は世帯収入、
世帯貯蓄額が全国でトップです。
世帯主の平均月収は47都道府県中24位というデータを考えると、
これは非常に興味深い事実です。
つまり福井県では複数世代で暮らし、全員で働くことで家計を
支えあっているのです。加えて、「比較的外出しない傾向」も
見られ、イベントチケットの売れ行きもよくないとのこと。
一方で持ち帰り惣菜が売れたり(コロッケやてんぷら・フライの
消費金額で日本一)、入浴剤の売れ行きが好調だったり、
どうやら「お家大好き」な県民性のようです。
さらに、福井県は人口10万人当たりの社長の数が日本一です。
家族経営の中小企業が多く、複数世代で仲良く暮らす
福井の方々のアットホームな生活が浮かび上がってきますね。
日経ビジネス(バックナンバー):
http://business.nikkeibp.co.jp/nbs/nbse/backnumbers.html
福井県いろはかるた:
http://www.pref.fukui.jp/kids/statics_card.php?eid=00005
さて、そんな福井県で盛んな、主な産業は、繊維と漆器、そして
眼鏡です。
その中でも、全国生産量のなんと90%以上を占める、福井県の
眼鏡産業を「ビジ・コレ」しましょう。
◆◆◆福井県眼鏡産業のルーツ◆◆◆
福井県の眼鏡産業は、1905年(明治38年)、増永五左衛門が
地域振興のために、東京と大阪から眼鏡フレーム職人を呼び、
その製作技術を学んだことがはじまりです。
増永五左衛門は足羽郡麻生津村生野(現在の福井市)の出身です。
当時の地域での農民の暮らしは貧しく、雨や雪の多い日本海側の
気候ゆえ、屋外での副業も難しい状況にありました。
そんな課題に対し、屋内でできる副業として眼鏡フレーム製作に
目をつけたというわけです。
職人たちは真鍮、銀縁、赤銅などのフレームの技術を習得して
いき、次々と商品化に成功します。
技術の研鑽に努めた甲斐もあり、1911年(明治44年)には
国内博覧会の赤銅メガネ部門において「有功一等賞金杯」を
受けるに至ります。
以後、眼鏡フレームは福井県の代表すべき産業としての地位を
確立してきました。
◆◆◆福井県の眼鏡統一ブランド◆◆◆
増永五左衛門の残した足取りは「増永眼鏡」という一企業へと
つながっていきますが、福井県の眼鏡産業は増永眼鏡だけでは
ありません。技術を習得したら独立する職人も多く、
独立系の眼鏡ブランドをはじめ、多くの金型、プレス工場などが
福井県の眼鏡製作を支えあう構造になっています。
そんな多くのハウスブランドを統一ブランドとしてまとめようと
福井県眼鏡協会と鯖江商工会議所が共同ではじめた取組みが、
眼鏡地方統一ブランド「THE291」です。
このブランドを通じ、私たちも自分好みの福井県眼鏡を探すこと
ができます。
ちなみに、ブランド名の「291」は2(フ)9(ク)イ(1)という
わかりやすい語呂合わせです。
増永眼鏡:
http://www.masunaga-opt.co.jp/index.html
めがね産地統一ブランド「THE291」:
http://www.the291.com/index2.html
この様々な眼鏡技術を持った企業のネットワークは「新潟県」の
回で紹介した「磨き屋シンジケート」と非常によく似ています。
産業の発端もともに「農家の副業」であるのも興味深いですね。
「ビジ・コレ」〜新潟県〜
http://www.change-jp.com/vision/mm/mm_4-1-8.html
◆◆◆眼鏡産業の課題と対策◆◆◆
近年ではデフレスパイラルと大量生産品を扱う大型チェーン店の
影響もあり、眼鏡は大幅に低価格化しつつあります。
それに伴って眼鏡製作も機械化が進んでおり、福井県の眼鏡産業の
現状は決して良いものではありません。
というのも、福井県の眼鏡は、機械では実現できない、微妙で
繊細な加工やアナログ的な「暖かさ」が強みであり、卓越した
職人技によって成立しているものが多いからです。
そんな課題に対し、眼鏡製作の中心地、鯖江市は2003年に
「眼鏡産業ビジョン」を策定しました。
「眼鏡産業ビジョン」の中で提案されている方策は、
「市場発想のものづくり」です。
伝統や技能は大事ですが、それだけではなく、やはり「売れる」
という視点がないと持続的な事業運営は難しいのだと改めて
感じさせられます。
それと同時に必要なのが「ひとづくり」と、「鯖江ブランド」、
そして、そのブランドを支える「流通網」の強化です。
「ひとづくり」面では、「SAVAE眼鏡プロフェッショナル講座」
の開講を検討しているほか、地域施策としても人的ネットワークや
育成の仕組みづくりをバックアップしています。
「鯖江ブランド」とは、先ほどの「THE291」がそのものです。
そして「流通網」については、東京の南青山にある
「グラッセリア青山」内の福井県のアンテナショップ
「ふくい南青山291」を活用し、従来の眼鏡販売店経由だけでなく
直接最終顧客に商品提供する流通開拓に取り組んでいます。
また、福井県の各ハウスブランドも、東京にアンテナショップを
開設しているところもありますので、実は自分の眼鏡が福井県の
ものだった、ということもあるかもしれません。
確かめてみてください。
ちなみに前述した増永五左衛門の「増永眼鏡」は東京の青山に
「Tokyo MASUNAGA 1905」というアンテナショップがあります。
眼鏡産業ビジョン2003:
http://www.city.sabae.fukui.jp/pageview.html?id=1110
ふくい南青山291:
http://www.ma291.jp/index.php
Tokyo MASUNAGA 1905:
http://www.masunaga-opt.co.jp/retailstore/detail/tokyo/index.html
◆◆◆地方発ブランド◆◆◆
「眼鏡産業ビジョン」の報告書を読むと、この眼鏡産業が抱える
課題は、日本の地方都市や伝統産業が抱える課題そのものだという
ことがよくわかります。
技術はあっても、モノが売れない。価格競争に負ける。
しかも技術の継承がだんだん難しくなってきている。
こんな課題です。
しかしながら、眼鏡産業についての個人的な感覚では、眼鏡は
従来の視力矯正具から、ファッションアイテムとしての地位に
変化しつつあるように思います。
ヨン様だけでなく、メガネっ娘やメガネ男子の人気もその例です。
ファッションアイテム化への流れに乗って、福井県の眼鏡と
マーケットがうまく結びつき、ブランド感が醸成されれば、きっと
福井県の眼鏡の付加価値が受け入れられるようになるはずです。
例えば、ファッションブランドとのコラボやファッション誌への
広告による新たな顧客層への訴求、あるいはフルオーダー製作など
付加価値を訴求する方法は、いろいろあるはずです。
「THE291」で、福井県の眼鏡の「強み」を「売れる」に変える
取組み・工夫を、今後とも展開してくれるのではないでしょうか。
福井県の眼鏡からは未来が見える。そう言われるような、
地方発ブランドのモデルケースになってほしいですね。
楽しみです。
◆◆◆今週の「ビジ・コレ」活用例!◆◆◆
福井県といえば・・・
・人口10万人当たりの社長の数が日本一なんですってね!
ベンチャーとかも多いんですかね?
・鯖江の眼鏡が有名ですよね!
最近眼鏡に凝ってまして、鯖江ブランドの眼鏡が欲しいと
思っているんですよ・・・
・青山にあるグラッセリア青山っていうガラス張りの商業施設って
行かれたことあります?
あそこは福井県のアンテナショップがあって福井県の眼鏡が
見られたり、福井県の料亭プロデュースの美味しい日本食が
食べられるらしいですよ!
◆◆◆『ビジ・コレ』ご当地紹介スケジュール◆◆◆
来週:京都府
リクエスト編1:北海道
リクエスト編2:長崎県
◆◆◆ 要望・体験談・コメント募集! ◆◆◆
目次以外にも取り上げて欲しい都道府県・会社があれば、
ご要望をお寄せ下さい。
今回のテーマに関連しそうな皆様の経験談をお寄せください。
また、ご意見・ご質問等も、下記までご遠慮なくお願いします。
info@change-jp.com
◆◆◆ 株式会社チェンジとは? ◆◆◆
私たちチェンジは、社名の通り企業のお客様を対象に「変革」の
お手伝いをしています。
具体的には、コンサルティングと企業研修の2つの事業を通じて、
自らを変える必要を感じているお客様に対し、目指す姿を明確化
する企画段階からその企画の実行まで、幅広い支援を
提供しています。
詳しくはお手数ですが、弊社WebSiteをご訪問下さい。
URL: http://www.change-jp.com Mail: info@change-jp.com
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『ビジネスコミュニケーション、コレでいこう!』
<<『ビジ・コレ』第19号>>
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