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研修とコンサルティングの株式会社チェンジ Presents
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『ビジネス・チュートリアル』No.8
いまさら聞けないビジネス常識を、読者の皆様だけに、こそっと
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<<『会計のキホン』第5集>>
〜オフバランスって何だ?〜
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「腐ったレモン」という言葉があります。
聞いたことはありますか?
決して、金八先生の名言ではありません。
また、「レモンくらい何度も腐らせたことがあるぞ!」という
読者の方、勿論そういう意味でもありませんが、どうぞお腹を
こわさないように気をつけてくださいませ。
この表現は「冷めたピザ」と同じような慣用句です。
レモンは、外見からでは中身が傷んでいるかどうかわかりにくい
果物です。
その例えから、米国の多くの州では、「自動車レモン法」という
法律が定められており、購入した自動車がよく壊れるといった
瑕疵があった場合、返金または商品の交換を要求できるように
なっています。
「中古車を購入したら、実は事故車で不具合ばかりで困っている」
なんてことを良く聞きますが、こんな車を「レモン車」といって、
レモン法が適用され、購入者は救済されます。
残念ながら日本には、レモン法のような法律はありませんので、
腐ったレモンを掴まされても泣き寝入りです。
幸いにも、日本車の品質はすこぶる高いので、それほど問題には
なっていませんが、中古車や外国車を購入するときは注意しないと
いけません。
ちなみにレモンではない製品を、ピーチというそうです。桃は
腐っているかどうか、見ればすぐにわかりますから。
レモン車ならまだしも、切ってみたら鉄筋が足りなかったといった
レモンマンションだったら泣くに泣けません。
今は別の問題のおかげで、影に隠れていますが、一納税者として
政府と国交省には真剣に取り組んでいただきたいものです。
さて、財務会計にもB/Sではわからないものがあったりします。
バランスシートに載らないので、オフバランスといいます。
ということで、今週は、会計のキホン編の第5回、オフバランスに
ついて考えます。
◆◆◆オフバランスって何?◆◆◆
オフバランスという言葉を聞くと、一般にはネガティブな印象が
あります。
銀行の不良債権処理として、不良債権を売却したり放棄したりする
ことで、バランスシートから取り除くことをオフバランス化と言い
いわゆる不良債権の最終処理のことを意味します。
また、タックスヘイブン(租税回避国)であるケイマン諸島などに
ペーパー会社を作っては債務を飛ばし、自社のB/Sから
オフバランスしていた証券会社も、過去に問題になりました。
こんなことを聞くと、「自分には関係ない大掛かりなことだ」と
思うかも知れませんが、実は非常に身近なところにもオフバランス
は存在しています。
皆さんの会社も、オフバランスしています。良い機会ですので
一度、決算資料を見てみましょう。
ただ、決して上記の例のような悪い話ではありません。
◆◆◆注記事項◆◆◆
決算書の最後には、注記事項と呼ばれる一節があります。注記とは
財務三表の中では詳細に記述できないものの、投資家から情報提供
が求められる事項が主に記述されます。
例えばB/Sの発行株式の内訳や、P/Lの販売および一般管理費の内訳
(給与、販売促進費など)や研究開発費の内訳が示されています。
これに加えて、リース取引に関する記載があるはずです。
リース物件の取得価額相当額(≒リース品の購入金額)や、
未経過リース料の残高(まだ支払っていないリース料の総額)が
記載されています。
実は、このリース取引が、どの会社にもあるオフバランスなの
です。では、なぜオフバランスなのか?
そのためには、リース取引について知っておく必要があります。
◆◆◆リースって難しい◆◆◆
リースという言葉は聞いたことがあるはずです。皆さんが会社で
お使いのパソコンも、もしかしたらリース品かもしれませんね。
しかし、リースって何者なのでしょうか?レンタルとは何が違う
のでしょうか?
◆◆◆リースとレンタル◆◆◆
リース品もレンタル品も、どちらも他人のものを使って
(所有権は自分にはない)、毎月なり毎年なり所有権を持つ人に
お金を払うことは同じです。
大きな違いとしては、リースは品物を自分で選べますが、
レンタルは選べないことです。
例えば、レンタカーの場合、車のグレードとカーナビ付きかどうか
は選べますが、車の色や本皮シートまでわがままは言えません。
レンタカー店にその車がなければ借りれないわけですから。
逆に、リースの場合は、普通に欲しい車をディーラーで選んで、
「これをリースにします!」といえば、オプション品まで含めて
リースすることが出来ます。
なんとも、うれしい限りです。
しかし、本質的な違いはそこにはありません。
レンタルの場合、使わなくなったら返すことが出来ますが、
リースでは一度契約してしまったら、使わなくなっても、リース
期間が満了するまでは返すことが出来ません。
解約することは可能ですが、その際は通常「違約金」が発生し、
リース期間満了までに支払うはずの金額相当分を違約金として
支払うことになります。
なんだか変な話です。自分のものでもないのに、返せないのです。
しかもリース料の総額は、普通に購入するよりも高いのです。
(自動車等、下取り価格を見込めるものは、最初からその分が
差引かれています。
「新車価格の半額で、あなたのものに」という自動車販売は、
このリース手法で形成されています。)
リースとは、「完済しても自分のものにならない割賦払い」と
思うとわかりやすいのですが、納得はいきません。
そして、この納得いかないところが会計上にも反映され、結果
オフバランスとなるのです。
◆◆◆リース会計◆◆◆
リースは、一度契約した以上、最後まで支払わなければならない
ので、割賦払いと一緒です。
したがって、B/S上、リース品は資産に、支払うべきリース料は
債務として取り扱うべきものです。
しかし、日本の会計基準ではリースに関する特例があり、ある条件
では、上記のように資産・債務としてB/Sで取り扱わずに、
支払ったリース料のみを費用としてP/Lで処理できるようになって
います。
そして、大半のリース契約はこの特例に合うように設定されます。
*詳しいリース会計基準は、こちらを参照してください。
http://www.tokyoleasing.co.jp/about/account.html
その結果として、見事リース品はオフバランス化されてしまうの
です。仮にそのリース品が、運送用のトラックでも、3億円の工場
機械でも、100億円の情報システムであってもです。
リースにより、割賦払いにすることでフリーキャッシュフローを
維持でき、かつB/Sを小さく保つことが出来るため、経営としては
総額で多少高くなった上に、所有権が他人にあるとしても、
リースを採用するのです。
◆◆◆リース会計の見直し◆◆◆
しかし、これでは財務諸表から企業のありのままの姿を読み取る
ことは出来ません。
現在は、注記事項から読み取るようになっていますが、近い将来
日本のリース会計基準が見直され、リース契約のほとんどが、
B/Sに計上されるようになります。
これは、米国の会計基準にならったものであり、市場の国際化に
伴う投資家からの要請です。
会計基準の変更は、企業にとってみれば、いわば法律の改正
ですから影響は非常に大きいものです。
そして、その影響を踏まえて、どのような施策を取るのかを
考えることが、まさに財務戦略なのです。
◆◆◆おわりに◆◆◆
今回で、『会計のキホン』編はおしまいです。会計用語のため
見慣れない漢字が多かったとは思いますが、出来る限り、
わかりやすく書いたつもりです。
5回分を読み直してもらえれば、上司から「会計もわからないで
ビジネスマンが務まるか!」と怒鳴られることもなく、ちょっと
した会計通を気取れるのではないでしょうか。
皆様の感想・質問・はたまた厳しいご意見もお待ちしております。
◆◆◆さぁ〜て来週の『ビジ・チュ』は?◆◆◆
来週からは、コーポレートガバナンスです。
会社は一体誰のものなのでしょうか?
今度はそんなことを、にわか非公認弁護士になったつもりで
計4回、一緒に考えていきましょう!
◆◆◆進捗状況◆◆◆
■:完了 ★:実行中 □:未了(お楽しみに)
<目次(予定)>
■:(1)ビジネスモデル
■:(2)会計のキホン
□:(3)コーポレートガバナンス
□:(4)プロジェクトマネジメント
□:(5)提案営業・ソリューション営業
□:(6)競争力とポジショニング
□:(7)フレームワーク
□:(8)ユビキタス
(個別用語解説編)
□:(9)マネジメント系用語
□:(10)マーケティング系用語
□:(11)組織・人事系用語
□:(12)テクノロジー・IT系用語
第2節完了!ますますレベルアップです!!
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次回開催予定も当メルマガでご案内します。
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◆◆◆ 要望・体験談・コメント募集! ◆◆◆
目次以外にも取り上げて欲しいテーマ・キーワードがあれば、
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今回のテーマに関連しそうな皆様の経験談をお寄せください。
また、ご意見・ご質問等も、下記までご遠慮なくお願いします。
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