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<キャッシュフロー計算書って何だ?>

研修とコンサルティングの株式会社チェンジ Presents
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『ビジネス・チュートリアル』No.7
いまさら聞けないビジネス常識を、読者の皆様だけに、こそっと
教えます。
※チュートリアル(tutorial):家庭教師・個別指導の意

<<『会計のキホン』第4集>>
〜キャッシュフロー計算書って何だ?〜

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ここ半年でダーツ・バーが本当に増えました。二次会代わりに、
ダーツに行って腕を磨いている読者の方も多いことでしょう。

ご多分に洩れずCHANGE社内でも最近ダーツが流行っています。
私も、思わずMyダーツを購入してしまいました。小さな矢ですが
自分のものと思うと、なんだか愛着も湧きますし、どんどん練習
したくなるものです。
皆様も是非お試しください。

でも、なんだかこの流行振りは昔見た景色ですね。
そうです。今は懐かしいプール・バーです。80年代後半から90年代
前半にかけて、ちょっと気取ったお兄さんは、プール・バーに
Myキューなんかを持参して、マッセ(キューを立てて強い回転を
かける技)をしくじってはラシャ(ビリヤード台のマット)を
破り、5万円の修理代を払わされていたものです。

ビリヤードもダーツも、流行の以前から、米国かぶれのいくつかの
お店には置いてありましたが、突然大ヒットしました。

ビリヤードの日本でのヒットの契機は、トム・クルーズ&ポール・
ニューマンの映画『ハスラー2('86年)』だといわれています。
ダーツは何でしょうか?映画も特にはないですし。。。

個人的には、テレビだと思っています。そうです。まさかの通り、
『東京フレンドパーク』です。
”パージェーロ♪、パージェーロ♪”と聞くと、私もつい投げて
みたくなりましたから。

世の中、何がきっかけで流行るかはわかりません。
実は会計の世界でも、突然流行りだした概念があります。それが、
キャッシュフローです。
大昔に松下幸之助が体現していたことですが、いまや世界中のどの
会社も、もちろん皆様の会社でも、キャッシュフロー重視を
強調しているはずです。

ということで、今週は、会計のキホン編の第4回、キャッシュ
フロー計算書について考えます。


◆◆◆黒字倒産とは何か?「勘定合って銭足らず」◆◆◆

会社というのは利益が出ていても、「倒産」してしまうことが
あります。会社というものは、先週解説した流動負債に代表される
支払うべきお金を支払えなくなったら、「倒産」してしまいます。
つまり、「倒産」を決定付けるのは、P/Lの利益ではなく、必要な
現金があるかどうかなのです。
そして、これを見守るのが、キャッシュフロー計算書です。

法人取引では、ツケ(買掛金)での取引が基本です。、
通常の企業では4月に商品やサービスを売り上げた場合、実際に
現金の形で企業に振り込まれるのは、1ヶ月先から長ければ半年後
という形式がほとんどです。(この期間のことを支払サイトと
いいます。)
しかし、この振り込みまでの間も会社は従業員に給料を支払ったり
、取引先に仕入れ代金を支払ったりしなければなりません。

創業したばかりの小さな専門商社のケースを考えてみましょう。

・預金口座に200万円持っています。
・営業を頑張ったおかげで4月10日に400万円相当の商品を販売し、
 4月末に請求。2ヶ月後の6月30日に代金が振り込まれます。

・4月25日に従業員に給与を30万円支払い、4月30日には取引先に
 仕入れ代金200万円を現金で支払うことになっています。

・4月の売上が400万円で、費用が仕入代200万円、従業員の給与
 が30万円、その他費用合計が70万円の場合、総額では100万円
 の営業利益が出るはずです。

・売上高営業利益率25%で、小さいながらも優良企業ですね。

しかしながら、話はそう簡単ではないのです。

・4月25日の時点で給料を支払った段階で預金残高は200万円から
 170万円に減少します。これでは、4月30日の取引先への支払い
 (200万円)が不可能です。借金するか、取引先への支払いを
 先に延ばしてもらうかしなければ、倒産です。

・創業したばかりの小さな会社では、取引先にも無理を言えず、
 思わず「トイチで50万貸しまっせー」という、黒いセカンド
 バッグを抱えたパンチパーマお兄さんに頼ってしまうことに
 なります。

P/Lでは、利益が出る=黒字の状態なのに、支払いができずに倒産
してしまう場合が「黒字倒産」です。
「勘定合って銭足らず」といいますが、まさにこの状態です。

キャッシュフローを注意深く読むことは企業経営によって
死活問題なのです。


◆◆◆キャッシュフロー計算書とは◆◆◆
キャッシュフロー計算書(Cash Flow Statement、以下C/F)とは、
文字通り、会社の現金の動きを示した財務書類です。要するに、
会社が所有するお金が増えたの?/減ったの?という問いに答える
のがC/Fです。

商品と金銭の受け渡しの間の大きなタイムラグの存在や、設備投資
はお金は出て行っても、コストは後年に分割計上する減価償却など
があるため、P/Lでは現金の動きがわかりません。
そこで、現金ベースで収支や損益を示したのがC/Fなのです。

会社における現金の流れには、以下の3つのパターンがあり、
これらはそのままC/Fに記載される分類になります。

■営業活動によるキャッシュフロー
■投資活動によるキャッシュフロー
■財務活動によるキャッシュフロー


◆◆◆営業活動によるキャッシュフローとは◆◆◆

営業活動によるキャッシュフローとは、会社の本業によるお金の
増減を表します。
これにより、企業が安定成長しているかどうかがわかります。

本業の利益を営業活動によるキャッシュフローとしてC/Fに
反映するときには、直接法と間接法の2つがあります。

直接法は、実際のお金の動き(収入と支出の総額)を主要な取引
ごとに集計し、表示する方法です。作成には手間と費用がかかり
ますが、現金の流れを総額で把握することができます。

一方で、間接法は、損益計算書と貸借対照表を利用して、以下の
ような科目についてお金の流れを逆算し、表示する方法です。
当期純利益を調整して、間接的にお金の純増減額を導き出します。
作成は比較的簡単であり、日本企業では、間接法を採用している
企業が殆どです。

■間接法による営業キャッシュフローの科目例
 −税引前当期純利益(+要因)
 −減価償却費(+要因)
 −受取利息及び受取配当金(+要因)
 −支払利息(−要因)
 −売上債権の増加/減少額(増加時:−要因、減少時:+要因)
 −棚卸資産の増加/減少額(増加時:−要因、減少時:+要因)
 −仕入債務の増加/減少額(増加時:+要因、減少時:−要因)

これらの項目をみて分かるとおり、経営トップが
「在庫(棚卸資産)30%削減」や「売上債権の早期回収」を口を
酸っぱくして言うのは、倒産したくないからなのです。


◆◆◆投資活動によるキャッシュフローとは◆◆◆

投資活動によるキャッシュフローとは、前述した通り、事業を展開
していくための設備投資や余剰資金の運用(企業買収・有価証券
購入など)によるお金の増減(出入り)を表します。

投資活動によるキャッシュフローは、成長中の企業であれば、
設備等にお金をかけるので、通常は大きな「−」となります。

しかし、営業活動キャッシュフローの増加額の範囲の中で、投資
を行うことが健全な企業体質を築く上でのポイントです。
過剰な投資は、資金調達(財務活動キャッシュフロー)に依存した
経営体質を築いてしまうのです。

投資活動によるキャッシュフローは以下の3つの内容で表されます。

1.設備投資
 −有形固定資産の取得(−要因)
 −有形固定資産の売却(+要因)
 −無形固定資産の取得(−要因)
 −無形固定資産の売却(+要因)

2.証券投資
 −有価証券の取得(−要因)
 −有価証券の売却(+要因)
 −投資有価証券の取得(−要因)
 −投資有価証券の売却(+要因)

3.融資
 −貸付による支出(−要因)
 −貸付金の回収による収入(+要因)


◆◆◆財務活動によるキャッシュフローとは◆◆◆

資金調達(借入)や借入金返済などによるお金の増減(出入り)を
表します。
営業活動・投資活動キャッシュフローによって生じた、お金の
過不足の調整を行います。
財務活動によるキャッシュフローは以下3点で増減を整理します。
これらは、企業がどう資金を調達するかを示しています。
B/Sの自己資本、負債(他人資本)を思い出してください。

1.借入金
 −短期借入による収入(+要因)
 −短期借入金の返済による支出(−要因)
 −長期借入による収入(+要因)
 −長期借入金の返済による支出(+要因)

2.社債
 −社債発行による収入(+要因)
 −社債の償還による支出(−要因)

3.株式
 −株式発行による収入(+要因)
 −配当金の支払額(−要因)
 −自己株式取得による支出(−要因)


◆◆◆FCFとは◆◆◆

最後に、フリーキャッシュフロー(FCF:Free CashFlow)の概念
について補足しておきます。

FCFとは、会社が稼いだお金から、会社が活動するのに必要なお金
を差し引いた、余剰資金のことをいいます。
通常は、営業キャッシュフローから投資キャッシュフローを差し
引いて求めます。

FCFは事業の拡大、株主配当、借入金返済など経営判断の実行に
使用できる資金なので、会社の成長余地を示すと同時に、その
使い途には経営者の手腕が問われるものです。

逆に言えば、FCFが十分にないと、経営者は本来の仕事である
「意思決定」が自由に出来なくなるため、イライラします。
そして、結果として、読者の皆様のところへカミナリが落ちてくる
こともあります。


◆◆◆さぁ〜て来週の『ビジ・チュ』は?◆◆◆

次回(第5回)
 会計のキホン編〜オフバランスって何だ?〜
 −代表的なオフバランス要素ついて解説します

◆◆◆進捗状況◆◆◆

■:完了 ★:実行中 □:未了(お楽しみに)

<目次(予定)>
 ■:(1)ビジネスモデル
 ★:(2)会計のキホン
 □:(3)コーポレートガバナンス
 □:(4)プロジェクトマネジメント
 □:(5)提案営業・ソリューション営業
 □:(6)競争力とポジショニング
 □:(7)フレームワーク 
 □:(8)ユビキタス
 (個別用語解説編)
 □:(9)マネジメント系用語
 □:(10)マーケティング系用語
 □:(11)組織・人事系用語
 □:(12)テクノロジー・IT系用語

第2節もあとわずか。目指せ非公認会計士!!


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◆◆◆ 要望・体験談・コメント募集! ◆◆◆

目次以外にも取り上げて欲しいテーマ・キーワードがあれば、
ご要望をお寄せ下さい。
今回のテーマに関連しそうな皆様の経験談をお寄せください。
また、ご意見・ご質問等も、下記までご遠慮なくお願いします。
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◆◆◆ 株式会社チェンジとは? ◆◆◆

私たちチェンジは、社名の通り企業のお客様を対象に「変革」のお
手伝いをしています。具体的には、コンサルティングと企業研修の
2つの事業を通じて、自らを変える必要を感じているお客様に対し、
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支援をご提供しています。
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『ビジネス・チュートリアル』
<<『ビジチュ』第7号>>

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