研修とコンサルティングの株式会社チェンジ Presents
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『ビジネス・チュートリアル』No.5
いまさら聞けないビジネス常識を、読者の皆様だけに、こそっと
教えます。
※チュートリアル(tutorial):家庭教師・個別指導の意
<<『会計のキホン』第2集>>
〜損益計算書って何だ?〜
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そろそろ正月気分ではいられなくなった今日この頃。
いかがお過ごしでしょうか?
昨年来、何かと通称「村上ファンド」が新聞や週刊誌を賑わせて
います。
やれ「ヒルズ族」だの「ハゲタカ」だの「金の亡者」だのといった
扇情的な表現で、物事を単純化してしまうのがマスコミの常ですが
そもそもファンドって何なのでしょうか?
世の中の人(特にお金持ち)からお金を預かって、ファンド
マネージャという人が、そのお金を増やせそうな会社や金融商品、
または国に投資して、そこから生まれたリターン(利益)を預けた
人に返すというのが、ファンドです。
となると、銀行も同じですね。預金者のお金を、ちゃんと返済して
くれそうな企業や国(国債)に投資して、その金利を収入とする
のが銀行です。
ファンドとの違いと言えば、ほぼゼロ金利で預金者にリターンを
返していない状態でも、役職員にボーナスが払われることです。
それで、史上最大の利益額を記録したと聞くと、ちょっと
腹立たしいですが。
ただ「村上ファンド」に代表される企業買収を一つの手段とする
ファンドは、批判を受けやすいのも事実です。
チェンジは、幸いにも第3者から買収を受けるような株主構成では
ありませんが、もし買収されるとなれば、「何てことをするんだ」
「ふざけるな」と思ってしまうのが、やはり人の気持ちです。
個人的には、「村上ファンド」を特別に擁護する気もなければ、
銀行が嫌いなわけでもありません。
でも、企業経営にとっては「お金」は何より大切なものであり、
買収も貸しはがしも、経営者の立場を追われると言う意味で
同様です。
マスコミの一方的な報道には気をつけたいものです。
そして、身の回りのお金についても慎重に考えましょう。
ということで、今週は、会計のキホン編の第2回、損益計算書に
ついて確認していきます。
◆◆◆損益計算書とは何か?◆◆◆
損益計算書、またの名をP/L(Profit and Loss Statement)と
呼びます。ここではより一般的な名称として以後P/Lと表します。
一言でいうと、P/Lとは「会社の通信簿」です。
一定期間で、どれだけ売上を上げ、また利益を生み出したか?
これらの情報が一定のルールで表記されたものがP/Lです。
例えば、プロ野球選手のピッチャーを評価する観点として、
登板試合数(回数)、勝ち試合数、負け試合数、セーブポイント、
また最近ではホールド数などがあります。これらによって選手の
年俸は決定されるわけですが、同じように、「会社がどれくらい
頑張ったか」を示しています。
P/Lでは、売上に対して何種類かのコストを順番に引き算していき、
最終的に「当期純利益」が表されます。ご存知の方も多くいらっ
しゃるとは思いますが、一度、P/Lの項目を確認していきましょう。
I.売上:
会社が一定期間に商売上得た金額の合計です。
具体的には、700円のラーメンが何倍売れて、お客様からいくら
もらうことができたかです。
・売上があり、お客様からお金を手に入れないと、会社は社員や
取引先に支払うことが出来ないので、売上は経営上、最も
重要な要素です。
・また、ビジネスモデルの観点で言えば、売上が下がるという
ことは、その会社の価値(存在意義)が下がるのと同様です。
・それゆえ、売上に対しては経営者も投資家も過敏なのです。
II.売上総利益(粗利):
売上(I)から原価を除いたものです。
原価とは製品の原材料やサービス提供に必要な販売員の人件費
などを指します。
ラーメン屋で言えば、鶏ガラやチャーシュー、バイト代などが
原価にあたります。
・売上総利益は、その会社が生み出した付加価値そのものです。
・もしもゼロなら、社会において必要ない会社です。
・もしもマイナスなら、社会においてリソースの無駄遣いをする
会社になってしまいます。
III.営業利益:
売上総利益(II)から販売管理費を除いたものです。
販売管理費には、本社費、販売費、研究費などあらゆるものが
含まれており、固定費もあれば変動費もあります。
ラーメン屋で言えば、水道・ガス料金、制服のクリーニング代、
レジ機器の減価償却費、店長の人件費、内装の修繕費などです。
・営業利益は、会社の「本業での成績」を表しています。
・成績を上げるには、1)売上を伸ばす、2)原価を下げる、
3)販売管理費を下げる、しか方法はありません。
・営業利益が出ないということは、株式会社の宿命である
「利益を株主に返す」ことを放棄しています。これでは、
買収すらしてもらえません。
IV:経常利益:
営業利益(III)に営業外損益を加味したものです。
営業外損益とは、受取/支払利息や配当金など、定款で定める
会社の本業以外の取引で発生する収支を指します。
ラーメン屋で言えば、営業外費用は、銀行への月々の利息返済
などであり、営業外収入は、のれん分けした弟子からの指導料で
あったりします。
・経常利益は、「会社全体での成績」を表しています。
・業種にもよりますが、支払い利息等の当然に発生するものは
別として、営業外損益が非常に大きく、経常利益と営業利益に
違いが大きいことは望ましくありません。
V:税引き前利益:
経常利益(IV)に特別損益を加味したものです。
特別損益とは、土地などの売却損益、有価証券の評価損益や売却
損益などで発生する、主に一過性の収支を指します。
ラーメン屋で言えば、店長が会社のお金を使って本業そっちのけ
で熱中している株取引の損益です。
一過性であればよいのですが。。。。
・税引き前利益は、「その期の特殊事情も含めての会社全体での
成績」を表しており、ここに実効税率約40%の法人税が
掛かります。(なんとご無体な・・・)
・一般に投資家は、特別損益は一過性が強いため、さほど重視
しませんが、税務署さまはお構いなしに取れる時に取って
いかれます。
・しかし、税金も払えないようでは、CSRは達成できません。
社会がなければ会社も存在しないのですから。そして、当然
株主にリターンを返すことも出来ないのです。
VI:当期純利益:
税引き前利益(V)から税金を差し引いたものです。
この金額が株主のものです。したがって、このお金の使い道に
ついては、株主総会で了承してもらう必要があります。
・使い道は大まかに、1)内部留保(今後の投資のために
貯める)、2)配当(株主に直接返す)、3)役員賞与
(経営陣が頑張ったからボーナス)、4)自社株買い
(株主価値を高める)に分かれます。
・経営者としては、お金はなるべく手元に欲しいので、1)を
求めるわけですが、やりすぎてお金を有効に活用できないと
やはり買収されてしまいます。
◆◆◆押さえておきたい3つのポイント◆◆◆
これまで見てきたように、P/Lは売上からコストを順に差引くことで、
利益を導き出していくものです。
皆さんは、自分の会社の営業利益や経常利益をご存知ですか?
一度、自社のP/Lを確認してみて下さい。会社の仕組みについて
新たな発見があるはずです。
P/Lを確認する際には、以下の3つのポイント意識しましょう。
1.己を知る
売上総利益率(粗利率)を計算し、自社の商品やサービス
それぞれの粗利を確認しましょう。(自社のAnnual Reportなど
から管理会計の数値を見ることも必要です)
*売上総利益率=売上総利益(粗利)/売上高×100(%)
★今、自分が関わっている商品やサービスを1つ(1回)売るため
に、原価がどれくらいかかっているでしょうか?
★原価が他と比べて高い商品やサービスがあれば、その理由が
商品/サービスの強みにつながっているかを確認してください。
もし強みにつながらない原価の高さがあれば是非見直しを
考えましょう。
2.敵と比べる
営業利益率を計算し、同じ事業を行っている競合企業と営業利益の
高低を比べてみましょう。
*営業利益率=営業利益/売上高×100(%)
★営業利益率が高ければ、その理由は何でしょうか?
それが自社がうまくやれているポイント(強み)です。
逆もまたしかりです。
3.業種に適した指標を使う
キホンは上記の二つですが、業種によっては、その会社の力を
正しく示さない場合もあります。
例えば、事業の前提として莫大な設備投資が必要である、通信業や
ホテル業では、設備投資の減価償却費が大きく、当初は赤字の
連続です。このため、営業利益だけでは、会社の力がわかりにくい
面もあります。
そこで、EBITDA(earning before interest, taxes, depreciation
and amortization、イー・ビット・ディー・エー、
金利・税金・償却前利益)という指標を使うことがあります。
簡易な計算法は、名称が示している通り、
EBITDA=税引き前利益+減価償却費+支払利息です。
これで、金利動向や会計基準、更にはビジネスモデルの違いを
超えて会社の力を比較することもできます。
★会社の業種(ビジネスモデル)の特徴は何でしょうか?
その業種の評価で投資家が使っている指標は何でしょうか?
その指標にビジネスモデルの成功要因が潜んでいます。
◆◆◆社員個人の働き方◆◆◆
今回は会社の数字の基本として損益計算書(P/L)を確認して
きましたが、会社だけでなく個人の働き方についても同じ考え方が
使えます。
何にどれくらいの時間(≒コスト)を使って、その結果、
・どれだけの成果(≒売上)を生み出しているか?
・ビジネスパーソンとしての利益率は高いのか?
・低いとすれば、どこにかける時間が多いのか?
を考えてみましょう。
会計視点すなわち経営視点で日々の業務を見直すきっかけに
なります。
◆◆◆さぁ〜て来週の『ビジ・チュ』は?◆◆◆
次回(第3回)
会計のキホン編〜貸借対照表って何だ?〜
−貸借対照表の意義について解説します
次々回(第4回)
会計のキホン編〜キャッシュフロー計算書って何だ?〜
−キャッシュフロー計算書のポイントについて解説します
次々々回(第5回)
会計のキホン編〜オフバランスって何だ?〜
−代表的なオフバランス要素ついて解説します
◆◆◆進捗状況◆◆◆
■:完了 ★:実行中 □:未了(お楽しみに)
<目次(予定)>
■:(1)ビジネスモデル
★:(2)会計のキホン
□:(3)コーポレートガバナンス
□:(4)プロジェクトマネジメント
□:(5)提案営業・ソリューション営業
□:(6)競争力とポジショニング
□:(7)フレームワーク
□:(8)ユビキタス
(個別用語解説編)
□:(9)マネジメント系用語
□:(10)マーケティング系用語
□:(11)組織・人事系用語
□:(12)テクノロジー・IT系用語
メルマガの進行に合わせて、読者の皆様の薀蓄度UPも
進捗していきます。
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◆◆◆ 要望・体験談・コメント募集! ◆◆◆
目次以外にも取り上げて欲しいテーマ・キーワードがあれば、
ご要望をお寄せ下さい。
今回のテーマに関連しそうな皆様の経験談をお寄せください。
また、ご意見・ご質問等も、下記までご遠慮なくお願いします。
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◆◆◆ 株式会社チェンジとは? ◆◆◆
私たちチェンジは、社名の通り企業のお客様を対象に「変革」のお
手伝いをしています。具体的には、コンサルティングと企業研修の
2つの事業を通じて、自らを変える必要を感じているお客様に対し、
目指す姿を明確化する企画段階からその企画の実行まで、幅広いご
支援をご提供しています。
詳しくはお手数ですが、弊社WebSiteをご訪問下さい。
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