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| <MOT> |
研修とコンサルティングの株式会社チェンジ Presents
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『ビジネス・チュートリアル』No.53
いまさら聞けないビジネス常識を、読者の皆様だけに、こそっと
教えます。
※チュートリアル(tutorial):家庭教師・個別指導の意
<<『テクノロジー・IT系用語編』第1集>>〜MOT?〜
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読者の皆さま
いつもご愛読ありがとうございます。株式会社チェンジ金田です。
弊社も先日、社内の忘年会をしましたが、皆様はいかがですか?
くれぐれも寒空の下で、酔いつぶれてしまうことのないように
お気をつけくださいませ。
さて、最近読者の方から「前置きが長い」とのご指摘をいただき
ましたので、与太話は程ほどに今週はさっぱりと本編に入ります。
今週からは、テクノロジー・IT系用語について考えていきます。
私も文系人間ですが、それでもわかるように各担当は工夫して
おりますので、食わず嫌いにならず、是非箸を運んでください。
テクノロジー・IT系用語編の最初は、「MOT」です。
チェンジ内では理系に属する矢橋が担当いたします。
★★★★★★★★★★年末年始の配信について★★★★★★★★★★
今年は、今回の配信が最終となります。
次回は、正月明けの1/9(火)に配信いたします。
3週間ほど間があきますが、酔いつぶれて配信が滞るわけでは
ございませんのでご安心ください。
読者の皆様には、ご意見ご感想を多数お寄せいただくなど、
今年一年いろいろと勇気付けていただき、本当にありがとう
ございました。
来年も引き続きご愛読のほど、よろしくお願いいたします。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
◆◆◆MOTとは?◆◆◆
読者の皆様、はじめまして『ビジ・チュ』初登場のチェンジ矢橋です。
今週は、私自身も関心が深い「MOT」をテーマにして、技術に
ついて考えていきます。どうぞよろしくお願いいたします。
まずは言葉の意味を確認しましょう。
「MOT」とは「Management of Technology」の略です。もともと
アメリカで生まれた教育プログラムの名称ですが、一般には、その
プログラムで研究されるテーマ群を意味し、日本語では
「技術経営」と訳されています。
「経営技術」ではなく企業の持つ「技術」を、いかに「経営」に
活かしていくか、を主たるテーマにしています。
技術を経営の中心に据えるためには、技術者も経営的な視点を
持って仕事をすることが必要になります。
技術者に広く経営の知識を身につける教育プログラムという意味で、
「技術者向けのMBA」と呼ばれることもあります。
実際には、技術者向けだけでなく、MBAプログラムの中にMOTを
組み込んでいる大学も増えており、経営と技術を切り離せないもの
として捉える動きが進んでいます。
◆◆◆企業の持つ技術〜付加価値を生み出すこと〜◆◆◆
改めて考えてみると、企業の持つ技術とはいったい何でしょうか?
企業は事業活動として、何らかのインプットを仕入れ、それを
アウトプットに加工して販売し、利益を生み出しています。
例えば、自動車メーカーであれば、代表的なインプットはタイヤや
ハンドルなどの「部品」ですし、アウトプットは自動車です。
また、コンサルティング会社や情報サービス業の場合はインプットは
「情報」であり、アウトプットは例えば「顧客企業の改革案」で
あると考えられます。
*詳しくは『ビジ・チュ』第1-3号<ビジネスモデル>をご参照ください。
http://www.change-jp.com/vision/mm/mm_3-1-1.html
http://www.change-jp.com/vision/mm/mm_3-1-2.html
http://www.change-jp.com/vision/mm/mm_3-1-3.html
このように、インプットに何らかの付加価値を与える加工がなされ、
製品・サービスがつくられます。
加工の水準・品質を決定する重要要素が技術であるので、技術は
企業が付加価値を生み出すためのエンジンと考えられます。
◆◆◆なぜMOTが注目されているのか?◆◆◆
BRICsの台頭などをはじめに、世界中が競争相手となる昨今の
ビジネス環境において、企業間の競争に打ち勝つことは、ますます
困難になっています。
このような中で、「いかにものを安くつくるか」だけではなく、
「どのようなものを、どのようにつくるか」という視点が、より
重視されるようになっています。
「量のものづくり」から、「質のものづくり」への転換であり、
技術者も顧客・市場の視点を持つことが必要不可欠となります。
IMD(経営開発国際研究所)によるランキングによると、2006年の
日本の国際競争力は17位です。
http://www.imd.ch/research/publications/wcy/ competitiveness_scoreboard_2006.cfm
IMDによれば日本は、個々の技術面ではトップクラスながらも、
うまく事業化に繋げられていないという評価がされています。
天然資源に乏しい日本が国際競争力を高めるには、真似できない
技術を付加価値ある製品・サービスへと転化し、事業化する力が
必要だと言われています。
「真似のできないユニークな製品」、そこに付加価値があります。
そんな製品について、「どのようなもので、いかに生み出すのか」、
「研究だけで終わらず、どのように製品・サービスとして送り出すか」
MOTは、まさにこのような問いに答えるものです。
◆◆◆「死の谷」〜研究開発と製品開発の間に横たわる溝〜◆◆◆
MOTがテーマとするものの一つに「死の谷」というものがあります。
「死の谷」とは、研究開発と製品開発の間に横たわる谷を指し、
研究開発されたものの、実際に製品開発される段階に到達できない
状態を表現したものです。
「死の谷」に陥る一因としては、部門ごとに細分化された環境の中で、
技術者が十分に事業化を意識しないまま、技術主導の開発に
傾注しがちな点が挙げられます。
技術主導の開発は、公共事業を見ると、現実のものとなっているので
わかりやすいです。時折、担当技官および受注業者の技術者の
個人的なこだわりとも思えるような仕様も見受けられます。
例えば、高速道路のETCは時速80Kmで通過しても認識できる性能ですが
そこまでの性能が必要とは考えにくいです。
少なくとも私は、料金所のゲートを80Kmで通過するような危険は
避けたいです。
こんなことが起きないように、技術者が経営的な広い視点を身につけ、
研究開発の段階から、顧客・営業・製造・アフターサービスといった
事業化の観点を検討する。市場に投入した場合の利益率を考えた
研究開発を行う。それがMOTです。
◆◆◆経営と技術 〜ソニー・ホンダのケース〜◆◆◆
ソニー社長の中鉢良治氏は就任記者会見で以下のようにコメント
しています。
「エレクトロニクスの復興なくして、ソニーの復活はない」
「(ソニーの現場の力は衰えていないが)どうしてメガヒット商品
が出ないのか。その原因を探ってみると、理由の1つは、技術に
固執するあまり、顧客の視線をそらしてしまっていること。」
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2005/06/23/8133.html
中鉢氏は、製造部門での経験が豊富で、ものづくりを知り尽くして
いるとの人物評です。技術を経営の基礎に据え、顧客のニーズまで
視野を広げる。ここに経営と技術の両軸をがっちり組み合わせよう
とするソニーの戦略が見て取れます。
その結果は、液晶テレビ「BRAVIA」の好調さに反映されていると
言えるでしょう。
また、ホンダでは、F1参戦という本田宗一郎氏のロマンあるが、
当時としては途方もないチャレンジが、技術者に共通の夢を描かせ
技術に対する向上心と作り上げたとも言えます。
◆◆◆おわりに〜これは現代版プロジェクトXだ!!!◆◆◆
NHKの人気番組だった「プロジェクトX」の舞台は、人と社会が
求めるものが比較的よく見えていた時代のものが多かったように
思います。
豊かな生活を目指し、皆が同じ夢を見て、「均衡ある国土の発展」
が叫ばれた時代です。
しかし、皆が上を見ていれば良い時代はもう昔のことになって
しまったように思います。
格段に複雑化・多様化した現代のビジネス環境において、
「ものづくり日本、これからどうすればよいのか?」そんな不安を
漠然と感じながら「プロジェクトX」をご覧になった方も
いらっしゃるのではないでしょうか。
MOTは、「現代版プロジェクトX」の基礎ともいえます。
技術を経営の基本に据え、技術者は顧客のニーズまで視点を広げて、
付加価値の高い製品・サービスを開発する。技術者を含め、会社の
あらゆる機能が連携し、ひとつのチームとして機能する・・・。
そんな「ものづくり経営」のあり方です。
また、MOTを通じて、技術者が今以上に経営の前面で活躍し、
成功し、「現代版プロジェクトX」を数多く生み出すことができれば、
現代の若者には忌避されがちな「ものづくり」の現場に、やる気
溢れる優秀な人材をより多く送り込むことにもつながります。
そこに日本の国際競争力強化のカギがあるのではないかと、私自身、
MOTの解説を通して改めて感じました。
皆様の会社の「ものづくり」の現場は、そんなMOTの観点が浸透
していますでしょうか?
MOTの教育プログラムを受けなくとも、一人一人でも出来ること
は多いです。私も、来年は「常に顧客の視点で考える」ことを念頭に
MOTに向けた”はじめの一歩”を踏み出してみようと思います。
今週もお付き合いありがとうございました。
ご感想をお待ちしております。
◆◆◆進捗状況◆◆◆
■:完了 ★:実行中 □:未了(お楽しみに)
<目次(予定)>
■:(1)ビジネスモデル
■:(2)会計のキホン
■:(3)コーポレートガバナンス
■:(4)プロジェクトマネジメント
■:(5)提案営業・ソリューション営業
■:(6)競争力とポジショニング
■:(7)フレームワーク
■:(8)ユビキタス
(個別用語解説編)
■:(9)マネジメント系用語
■:(10)マーケティング系用語
■:(11)組織・人事系用語
★:(12)テクノロジー・IT系用語
今週からテクノロジー・IT系用語編に突入です。
次回の配信は、年明けの1/9(火)です。年末年始で少しお休みを
いただきます。
では、次回もお楽しみに。良いお年を。
◆◆◆ 要望・体験談・コメント募集! ◆◆◆
目次以外にも取り上げて欲しいテーマ・キーワードがあれば、
ご要望をお寄せ下さい。
今回のテーマに関連しそうな皆様の経験談をお寄せください。
また、ご意見・ご質問等も、下記までご遠慮なくお願いします。
info@change-jp.com
◆◆◆ 株式会社チェンジとは? ◆◆◆
私たちチェンジは、社名の通り企業のお客様を対象に「変革」のお
手伝いをしています。具体的には、コンサルティングと企業研修の
2つの事業を通じて、自らを変える必要を感じているお客様に対し、
目指す姿を明確化する企画段階からその企画の実行まで、幅広いご
支援をご提供しています。
詳しくはお手数ですが、弊社WebSiteをご訪問下さい。
URL: http://www.change-jp.com Mail: info@change-jp.com
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『ビジネス・チュートリアル』
<<『ビジ・チュ』第53号>>
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発行者:株式会社チェンジ(編集担当:金田)
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